黒 の 彼 女 ４

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深澤「 じゃ、また来るわ 」

照「 次会うときは元気になっとけよ 」

『 もう元気だよ 』

佐久間「 しょっぴーも、明日仕事遅刻すんなよ〜 」

蓮「 まじ手出さないでくださいね 」

翔太「 出すか！！妹だわ、！ 」

康二「 ばいばーい！ 」

ラウール「 俺のハニー！ 」

蓮「 ラウール 」


メンバーが部屋を出た瞬間
外で、ラウの"痛いっ！！！"って声が聞こえたけど、大丈夫かな…


翔太「 …あいつらが居なくなるとこんなに静かになるんだな 」

『 そう、だね 』

翔太「 ふっ笑なに緊張してんだよ 」

『 だ、だって…久しぶりだもん 』

翔太「 そうだな 」


私の腰の位置らへんに座って点滴されていない手を握るお兄

久しぶりにお兄の温もりを感じた気がした


翔太「 …ごめんな 」

『 ん？なにが？ 』

翔太「 あの事件のこともそうだけど
…俺、A叩いたこと今でもめっちゃ後悔してる 」

『 あ〜あの時ね、…確かに痛かった 』

翔太「 ごめん 」


あの時、とは滝沢くんに、蓮との交際を辞めるか辞めないかを決めろ。と言われ
別れなきゃ。なんて口にしたら、お兄に叩かれたんだ

確かにあの時は痛かったし、まじやり返してやろうかと思ったけど


『 あの時叩いてくれたからこそ、いまこうしていられるんだと私は思うかな 』

翔太「 え、？ 」

『 叩いてくれたから、目が覚めて
今は違うけど、あの時スッキリして蓮と別れられる。と思ったんだよね

結局別れなかったけど…笑 』

翔太「 …そっか 」

『 うん、
だから、お兄には感謝してるよ 』


なんか照れるな。と笑い、そういえば。と話を続けるお兄


『 ん？なに？ 』

翔太「 …お前、飯食ってる？ 」

『 …えっ 』


ぎゅっと握られる右手

確かにご飯は食べてない、てか…食べれない
喉も通らないし、食べているものといえば、ゼリーとかお粥とか

でもお粥は苦手だからお腹満たすまで食べれないし
ゼリーも途中で気持ち悪くなって最終的に残しちゃう


翔太「 …指輪、はめれなくなったの？ 」

『 っ、…うん 』


食べれなくなって、痩せてきて、半月ほど前とはぐっと体重が減った

そのせいで、蓮とのペアリングは付けれなくなり
ネックレスとして今はつけている

蓮はなにも言わなかったけど、気づいたのかな


翔太「 そっか、…今日はもう寝よう 」

『 うん、疲れちゃった 』

翔太「 …おやすみ 」

『 おやすみ 』


お兄の温もりを感じながら目を瞑った









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