【ハイキュー】飛べ若者よ

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「……別に大したことないんでいいです。」


「は？」


そう言って立ち去ろうとするツッキーの腕をがしっと掴めば、驚いた顔で私を見るツッキー




「座れ」



「だから、別にいいって言ってるじゃないですか。」



「ん？ どうした？」




休憩に入ったのか、私たちのところに澤村先輩がやって来る





「別に。」



「テーピングするから、座って」



「だから、」




「大したことないから大丈夫？ バカなの？」



「！！」



「お、おい、A？」




「大したことあったら困るからテーピングすんでしょ！ 今は大したことなくても、怪我に繋がると困るのわかるよね？ 私はピンチヒッターだけど、烏野の大事な選手が怪我すんのは嫌なの！ とりあえず座れ！！」




「………」




途中で何言ってるかわかんなくなったけど、ツッキーは眉間にシワを寄せながらも座ってくれた





「ツッキーは烏野の大事な選手なんだから、自分の手大事にしなさい。」




テーピングをしながら、そう言えば小さくはい。と言う声が聞こえてきた




ああ、ピンチヒッターのくせにでしゃばったな〜





「はい、完了。 気持ち悪くない？」



「はい」




「ん、じゃあ戻ってよし。」




「あの……」



「？？」



「ありがとうございました。」



「！！」




私は衝撃を受けた。



あのツッキーが、生意気なツッキーが




私にペコリと頭を下げてお礼を言ったのだ





「ツッキー。」



「……ナンデスカ」




ツッキーを見上げれば、若干顔を赤くしてそっぽを向いている。




「可愛いなー、お前は！！」




「ちょっ、やめてください！」




ジャンプして、頭を掴んでよしよし！と頭をわしゃわしゃ撫でてやる。あー、デレ期最高！




「あー！！ 月島ズリィ！！」



「おー、日向くんも撫でてやるぞー！」



走ってきた日向くんの頭をわしゃわしゃすれば、ツッキーとは違い嬉しそうにする日向くん。




後輩って本当に可愛い！！





(影山も羨ましいならしてもらってきたら？)

(なっ！ お、れは、別に)

(お、なんだ！ 影山くんと縁下もしてあげようか？)

(っ！！)

(いらないよ)

(縁下冷たい！！)

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