【ハイキュー】飛べ若者よ

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「日向くーん！」




どこ行ったんだろ、あの子。とりあえず、足疲れてるし無闇に走り回りたくない





「あー、お嬢ちゃん！」



「………」




「え、無視？ お嬢ちゃん？」



「え、私？」



「そうそう」




自転車を止めてキョロキョロしていると、赤いジャージの人がお嬢ちゃんを呼んでいて、その呼ばれている人が私だとは思わなかった




赤いジャージのトサカヘッド。



「あ、の、なにか？」



「この辺で、この赤いジャージ着たプリン頭の奴見てねぇ？」



「プリン、頭。」




その瞬間、私の頭の中に浮かんだのは赤いジャージを着て、頭にプッ〇ンプリンを乗せたようなカットをしている人。トサカヘッドの友達だ、そうに違いない。



「たぶんだけど、君が思ってるプリン頭間違ってるからね」



「え、頭にプリン乗せてる風カットの人ですよね？」



「………ぶふぉ！！」



「え？」




真面目に答えたら、ぶひゃひゃひゃ！と笑い出した目の前のトサカヘッド。何だこの野郎。
言ったのお前だぞー！





「あー、おもしれぇ！」


「そんなに笑わなくても……」



「あー、名前は？」



「え、あ、A Aです。」



あれ、これって普通に教えてよかったのか？




「普通に教えてくれんのな」



「で、ですよねー」



そういえば、まだゲラゲラ笑う人




「俺は、黒尾鉄朗！ よろしくな、Aちゃん？」




お、おう、まさかの名前呼び。



トサカヘッドだけど、イケメンだしトキメいた。トサカヘッドだけど。




「で、その迷子さん見つかりそうです？」




「あー、写真が送られてきた」




ほら。と見せられた写真を見れば知っているし、ここから近い




「案内しますよ！」




「え、いいの？」




「はい！ てことで、乗ってください」




「……は？」



「え、走りますか？」




「………乗ります」




黒尾さんが乗ったのを確認して自転車を漕ぐ。う、意外としんどい。


普通逆じゃね？という黒尾さんの言葉に、じゃあ今は乙女になっておいて下さい。と言えば、また独特の笑い方で笑っている

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