【ハイキュー】飛べ若者よ

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ガラガラ…


「ただいま〜」


「おー！ どうだった？ 学校は！」


「男子バレー部の縁下と成田と同じクラスだったんだ！」


「へぇー」


「聞いといて興味なさげだな、おい」


もう、いい！と拗ねて家に上がろうとすると、悪ぃ悪ぃ！と悪くも思ってなさそうに、こっちに来て頭を撫でてくる繋心ちゃん。


「子ども扱いするな〜！」


「子どもだろうが！」


ぐしゃぐしゃと頭を乱暴に撫でられて逃げるように家に入る


「もう、繋心ちゃんめ！ あ、おばさんただいま〜！」


「おかえり〜！ 後で夕飯の支度手伝ってくれる？」


「うん！ すぐ着替えてくるね！」



この家にお世話になって少しだが、本当にいい人ばかりだ。




ｺﾝｺﾝｺﾝｺﾝｺﾝ……


ｺﾝ………ｺﾝ………ｺﾝ………ｺｺﾝ


リズミカルなおばさんの包丁さばきにたいし、私は全然綺麗に切れない。


みじん切りが、もはや角切りである


「うぅ〜うまくできない」


「ふふふ！ 練習あるのみよ名前ちゃん！」


「頑張ります！」



あれから1年──


ｺﾝｺﾝｺﾝｺﾝｺﾝ……


私もすっかり料理ができるようになりました！前まではきゅうりを薄切りにすると全部くっついていたのが、今ではうっすく綺麗に切れる




「Aちゃんは本当にお料理上手になったわよね〜」


「へへ…そうですか〜」



嬉しくて、緩む顔をおばさんに見られて笑われてしまった。恥ずかしい……けど嬉しい



「いつ、繋心のお嫁さんになっても大丈夫ね！」


「は、えぇぇ！！？」


「あら！ 大歓迎よ？」


「そ、そんな、繋心ちゃんが嫌がりますよ！」


ないない！と誤魔化して笑う。正直繋心ちゃんは優しいしかっこいいけど、私なんかには勿体無いし。



「(まだまだね〜繋心も)」



「へっくしょん！！ あ〜。 あ？」



「さ、さぁ、続きを……」



ザクッ！


「「あ。」」


「いったーーーい！！」


結局迷惑しかかけない私であった。

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