【ハイキュー】飛べ若者よ

12 ページ13

6時半から試合なので、みんなアップをとり始めるだろうと思い、帰ろうかな〜とか思っていると、私のところにノヤと田中と日向くんがやってくる



「なんでいんだよ！」


「いちゃいけませんか？」


「そ、そういう意味じゃねぇよ！」


私の答えに戸惑っている田中は見た目によらず可愛いところがあると思う



「Aさん！ こ、この間はジュースありがとうございました！」


「いえいえ！ 日向くんは今日も元気だねー！ バレー頑張ってる？」



頑張ってます！と嬉しそうにいう日向くんには犬の耳と尻尾が見えるのは私だけではないと思う


「試合(ゲーム)頑張ってね」


そう笑って頭を撫でると、顔を真っ赤にして去っていく日向くん。やばい萌える



「なんで翔陽と知り合いなんだよ」



「ん？ たまたま会ったことあるだけ」



そう答えるとムッスーとしているノヤ。こうなったノヤはめんどくさい。すこぶるめんどくさい。



「見てるから、頑張ってね！」



そう笑うとじーっとこっちを見ているノヤ。あれ、効き目なしか……あれだな。美人がやれば効果あっても凡人じゃダメなんだな



「俺だけ見てろよ！」


「……へ？」



真顔でそういった後、ニッ！と笑う彼に顔が熱くなる。今のはずるいよ




「西谷ー！」


「今行きます！」


じゃあな！と向こうに走っていくノヤ



私は両手で頬を抑える
落ち着け私、相手はノヤだぞ
私より背の小さい、あのノヤだぞ


確かにかっこいいけどさ、ノヤだぞ



「そういえば、久しぶりに見るな……ノヤのバレー。」



ノヤのバレーだけじゃない。バレーを見ることが久しぶりだ。見てしまえば、そこに入りたくなる。応援したくなる




きっと夢中になってしまうのだ




「やっぱ好きだな……」




私を夢中にさせるものに出会ってしまった私が悪いのか──



それとも、私を夢中させるほうが悪いのか───



答えなんてないんだろうな──




(笑顔で頭撫でられたああ！)


(ポニーテール可愛いな、チクショー！)


(……ポニーテールに私服とか初めて見たし……しかも顔赤くするとか、反則だろおお！)




(なあ、スガ……あの3人おかしくないか？)


(た、確かに……)



怪しまれる日向、田中、西谷であった。

13→←11

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す