杖に魅いる２【ハリーポッター】 (ページ40)

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第40話ページ40

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『この本にも書いてない。』

医務室のベッドに寝そべり、Aはさっき譲ってもらった本を読んでいた。

秘密の部屋にいるという怪物について調べていた。

「いつまで読んでるんです。早く寝なさい」

『マダム・ポンフリー。寝ると言っても、夢遊病の対策がまだ…』

「あら。もうできてますよ」

Aは不思議に思い、ベッドから降りた。
試しに出歩こうとすると見えない透明な壁で、進めないことに気づいた。

『すごい。これ、どんな魔法ですか？』

「言ったら悪いことに使おうと？」

『まさか。』

「ただの好奇心です」と言うと、大人しくベッドに寝そべった。

ポンフリーも別室に戻ったが、Aはあまり寝付けずにいた。
いつもいるハーマイオニーもいないし、暇つぶしになるものは本しかない。

『杖はマダム・ポンフリーがもっているし、本当に暇だわ。』

するとどこからかティンバーが飛んできた。
ベッドに降りようとしたが、例の壁を通り抜けられなかった。

『ごめんねティンバー。今日からは別々で寝ないと』

高い声で鳴いたティンバーは、とぼとぼと医務室をあとにした。