第27話 ページ27
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『杖は…折れてない』
ハリー「2人とも、大丈夫かい？」
ハー「ええ、ありがとう」
ロンとハーマイオニーは言葉を交わさなかったものの、目が合うと互いに笑顔を見せた。
『ハリー、その、トロールの鼻の中じゃ杖がかわいそうよ』
ハリー「たしかに」
倒れたトロールからそっと杖を抜くと「うえぇ」とハリーが声を漏らし、それから物音を聞きつけた先生らが、急いで駆けつけた。
マクゴナガル「あぁ、まぁ、なんてことでしょう！どういうことなんですか、説明なさい！」
「その、つまり…」と言葉を濁らすハリーとロン。
そんななか、ハーマイオニーがハッキリと言った。
ハー「私のせいなんです、先生。」
マクゴナ「なんですって？ミス・グレンジャー」
ハー「トロールを探しに来たんです。本で読んだから倒せると思って。」
ハーマイオニーはAに目配せをした。
『あ、そ、そうです。2人が来てくれなかったら、今頃死んでました。』
マクゴナ「助けに来たのだとしても、とても愚かな行いでした。もっとよく考えて行動してもらいたいものです！あなた方には失望しました。」
ハーマイオニーはわかりやすく落ち込んだ。
そしてグリフィンドールは５点減点された。
マクゴナガル「判断力に欠けていますよ。あなたたち2人も。無事だったのは運が良かったからです。
１年生で野生のトロールを相手にして生きて戻れるのはそういないでしょう。
よって５点ずつ２人に与えることにします。その幸運に対してです。」
予期せぬ加点に、4人は目を合わせて静かに喜んだ。
クィレル「さ、もう、行きなさい。トロールが起きるかも」
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作者名：ランドセル | 作成日時：2021年12月2日 21時
