あの国住民化【ヘタリア】 (ページ30)

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第30話ページ30

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フランシスにまぁこっちおいで、と着替えて案内してもらった。いつもならひと悶着するが、知らない場所だとそういう訳にはいかない。

リビングの奥のキッチンでは、あの女が料理をしていた。

フランシス「若いけど、彼女はアパート(ここ)の大家さんだよ。」

アーサー「マジか…さっき、抱いた女かと思ってキスしちまった」

フランシスが俺に向かって真剣に言った。

フランシス「冗談でも笑えない」

アーサー「お前…」

フランシスは、女を何人も同時につくってた時もあったが、誰かに固執するのは珍しい。

「あ。2人とも、テーブルに料理を並べてくれませんか」

フランシス「D'accord!(了解)」

彼女が言うと、真剣な顔から優しい顔に戻った。ホントに好きなんだと実感した。

フランシス「彼女がいなかったら、ここから即刻追い出してる」

腐れ縁で長い付き合いだが、あいつのあんな顔は見たことがない。

本田菊「今日は朝から豪華ですね」

王耀「ホントある。品数が多いあるな」

「少し見栄を張りたくて…」

どうやら菊や王耀も住んでいるらしく、俺は好意に甘えて食事をさせてもらった。

怒っていると思ったが、さっきのことにも触れず対等に接してくれる。
そのあと、俺は無事に胃袋をつかまれた。