第98話 ページ48
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「何馬鹿なまねをやってるんだ。
クリントを引きずりこんで…ワンダを安全な場所から無理やり引っ張り出して、なんでそんなに…!
なんでアベンジャーズを引き裂こうとするんだ」
「キミが引き裂いた」
キャプテンと再会した後はスパイダーマンがキャプテンの盾を奪い、説得をまた試みたものの向こう側もまた心を決めていた。
(建物に誰か隠れてるみたい…)
するとキャップに施した糸の拘束が、どこからか飛んできた矢によって解かれた。そして盾からは人が現れてあっという間にキャプテンの手に戻った。
「駐車場に2人、1人はマキシモフだ僕が行く。
ローディ、キャプテンを頼む」
「ターミナルに2人、ウィルソンとバーンズだ」
「バーンズは私が」
ティチャラの行手をキャプテンが阻み、ローディを合わせて彼は2人を相手にしていた。それを機にスパイダーマンがターミナルへと侵入した。
「この腕メタルなの?うわ、すっごいね!」
『こらピーター後ろ!』
口数の多い割にずかずかと進むスパイダーマンに、Aはフォローに入るのに手一杯だ。最初に殴られたサムが体勢を取り直してすぐ戻ってきた。
「ごめんなさい!」
『あなたはサムをお願い』
「それってメタルの人?」
『羽のほうの人よ』
フライトスーツを身につけたサムと糸を駆使するピーターの戦場は自然と上空に、翼をしまったAはバッキーと地に足をつけて戦い始めた。
『これも、仕方ない事なのよね』
「ああ…」
2人は拳を交えながら昔を思い出していた。
軍にいた頃はこうして、何度か対人戦をAに挑んでいたバッキー。瞬発力もパワーも技術も以前より断然上だ。しかし彼女に勝てた記憶はない。
「手加減してくれ」
『何言ってるの、いつもしてたじゃない』
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作者名:ゑもん | 作成日時:2023年12月26日 12時