第91話 Civil War ページ41
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ナイジェリアのラゴスにある研究施設にラムロウ率いる組織が生物兵器を狙って襲撃を行うことを聞きつけたアベンジャーズは、今まさに戦闘の最中だった。
「A、君はワンダのサポートだ」
『ええ』
ビル内にガスを撒かれてしまったが、キャプテンはワンダに訓練通りガスだけを外に出せと指示した。
『上手ね』
ガスの抽出に集中するワンダの無防備な背中を守るのはAだけでなくサムも一緒だ。
「今日は飛ばないのか?」
『翼がなくても十分戦える』
すると施設からラムロウを含む数名が逃げ出した。それを追うナターシャとキャプテン。
『ワンダ、キャプテンの後を追いましょ』
「俺は?」
『ナターシャのほう』
外は混乱の一言だった。もともと人が密集していたこともあり、戦闘から逃げ惑う人々でいっぱいだ。しかしキャプテンはそれでもラムロウに食いつく。
2年前のお礼をするためだ。
「誰に売るつもりだった?」
「そういえばあいつ、お前の相棒のバッキー」
「彼がどうした?」
「お前を思い出してたぞ、メソメソしてたよ。洗脳装置に繋がれる前まではな」
親友の名前に動揺したキャプテンは、ラムロウを捕まえたにも関わらず彼の話に聞き入ってしまった。
「あいつから伝言だこう言ってた。ロジャース、人間死ぬ時は死ぬんだってな。……道連れにしてやる」
ラムロウの体には大量の爆弾が仕込んであった。
「うわぁぁ!!」
寸でのところでワンダがラムロウごと力で抑えたが、中での爆発の力を完全に抑えることは難しく近くの建物へと被爆した。
「なんてことだ…」
ワンダは自分のしてしまったことが信じられず、その場に立ち尽くした。
『ワンダしっかり!
……サム、すぐに消防隊を呼んでお願い。ビルの南側よ』
Aはキャプテンと共に休止へ向かった。
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作者名:ゑもん | 作成日時:2023年12月26日 12時