断片的な記録2【MCU】 (ページ15)

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第６５話　The Winter Soldier ページ15

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地球へ帰ってきたAは、サンフランシスコの住宅街に身を置いた。ソーはというとしばらくセルヴィグのところでお世話になるらしい。

S.H.I.E.L.D.はすぐにそれを嗅ぎつけ、Aとコンタクトをとるとまた監視役を彼女につけた。

〈で？貴女はそっちで活動する気？〉

『そっちってナターシャ、貴女は今どこにいるの？』

地球はどうやらまた一年を越した後らしく、久しぶりだとブラックウィドウから電話が来ていた。

〈貴女とは真反対の場所ね。
スティーブがD.C.に住んでるから、そっちでの任務が多いの。〉

『そうなの…』

〈というか今まで連絡も無しに信じられないわ。
帰って来てたなら電話の一本くらい普通は寄越すんじゃない？〉

カリカリした様子のナターシャに、Aはしどろもどろになりながら答えた。

『携帯がS.H.I.E.L.D.に回収されてて』

〈携帯を持っていかなかったの？〉

『だ、だって宇宙には繋がらないでしょう？』

すると電話の奥からかすかに笑い声がした。
ナターシャがもう我慢できないようだった。

〈ふふ、冗談よ。意地悪してごめんなさい。
もちろん知ってるに決まってるじゃない〉

『やだもう、本気にしたのに…』

〈それより、こっちに来る予定は？
スティーブが会いたいって言ってるみたいだけど〉

『もちろん行くわ。』

どうやって来るのかとナターシャが尋ねると飛行機から車で本部へ行くと言う。Aは機械音痴な所があったが、車の運転は好きでナターシャも知っていた。

『たまには翼を休めないとね』