一味のペット（仮）【ONE PIECE】 (ページ10)

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Episode１０ページ10

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「ビビ！ウマ子！！」

ルフィがそう叫ぶ。
ビビの上にはウマ子が乗っていて、ビビは動けそうにない。

「お前らあ！！」

「ちょっと待って！！戦えばいいってもんじゃないわ！！」

　倒れながらもビビはがしっとルフィの足にしがみついて、その場にとどまるよう仕向けた。「私なら大丈夫、ウマ子ちゃんが庇ってくれたから･･･！！」

「だったら･･･上陸はしませんから！！
医師を呼んで頂けませんか！仲間が重病で苦しんでいます！」

「ビビ･･･！」

床に頭をつけて頼む姿に、ルフィはハッとさせられた。

「無茶をすれば全て片付くとは限らない･･･！
このケンカを買ったら、ナミさんはどうなるの？」

傍らでは、ウマ子が細い足にできた傷に痛みながらも鳴くのを我慢している。

「うん･･･ごめん！！おれ間違ってた！！」

ルフィもビビに続いてゴツんと音を立てて頭を下げた。

「医者を呼んでください、仲間を、助けてください･･･！」

海賊の船長が頭を下げたことで、銃口を向けていた男達もクルーも静まり返った。
するとガタイのいい男がすぅ、と息を呑む。

「村へ･･･案内しよう。ついて来たまえ」

「ね、わかってくれた」

「うん。お前スゲェな」

「一つ忠告をしておくが･･･
我が国の医者は、魔女が一人いるだけだ」