一味のペット（仮）【ONE PIECE】 (ページ45)

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Episode４５ページ45

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『もう7時･･･』

懐にある時計で時刻を確認した。

港町カトレアでは今頃、国王にマネ(・・)たボンちゃんが反乱を促すための撹乱作戦を決行しているだろう。

そしてMr.４ペアが本物の国王を誘拐･･･

そんな中私だけは何の指示もされていない。
これが何を意味するのか、私にはわかる。
「何もするな」「邪魔をするな」ということだ。

『はなから信用されてないってことなんだ･･･』

オフィサーエージェントの座も名前だけ。
そんな私に、今更何ができるだろうか。

きっと麦わらの一味も、クロコダイルには勝てない。
今までもそうだったように･･･

「サンジ！」

『サンジ･･･？』

聞き覚えのある声と名前に反応して、私は物陰から盗み聞きをした。

「おおチョッパー無事だったのか」

「小便から帰ってきたら誰もいなくて驚いたよ」

「ああそうか。あれから色々あってな」

そうかサンジくんは確か、なぜかボンちゃんのメモリーにいなくて唯一顔が知られていないんだ。

さっきレインディナーズに麦わらの一味が入って行くのが見えたから、きっと罠にかかって檻の中に捕まっているだろう。

「じゃあルフィたちはあの大きいカジノにいるのか？」

「恐らく」

『ヒヒーン！』

「あッA！！」

チョッパーは馬の私(このすがた)を見ると、すぐに駆け寄ってくれた。

「ようA、お前どこ行ってたんだよ」

「でも無事でよかった！あとこれも念のため持ってきて正解だったよ」

チョッパーはどこからか包帯とペンを出すと、私の前足にバツ印を書いて包帯で隠した。

「それは仲間の印だ」とサンジくんも同じようなのを見せた。