一味のペット（仮）【ONE PIECE】 (ページ38)

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Episode３８ページ38

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私が眠りから覚めると、ボンちゃんの腕の中にいた。
こんなこと、昔の私だったらひどい雄叫びをあげていただろう。

いつの間にか船ではなくて陸に降りている。
歩くの嫌だなぁと思い、また目を閉じた。

「なーに二度寝しようとしてんの！？」

『ボンちゃんの腕の中の居心地が良くてつい･･･』

「ッ･･･ボンちゃんじゃなくて〝さん〝って言ってんでしょうが！！寝言いってんじゃないわよう！」

「ホラ」と荒野におろされた。
最近この姿で歩いていなかったので、砂に足を取られて仕方がない。

「アンッ♪ドゥッ♪」

「オラァ〜♪」

しかしボンちゃんは部下のビリオンズと一緒にダンスをしながら、私なんか気にせず先に行ってしまった。

「プルプルプル･･･」

1人立ち止まっていると私の電伝虫が鳴った。
ガチャ、と受話器を取り声がするのを待った。

《ミス・バースデー？》

『ミス・オールサンデー･･･！』

《あなた今どこにいるの。
長いこと電伝虫を置き去りにしてたみたいだけど》

『今さっきボンちゃん達と合流して、ここは･･･
スパイダーズカフェに向かってるみたい』

どうやら私がここ最近の組織の情報を把握していないことに呆れたようで、ミス・オールサンデーはため息をついた。

《分かってるの？作戦決行はもう直ぐよ。
･･･誰かに助けを求めようなんて、もうバカなこと考えないで》

『･･･ごめんなさい』