一味のペット（仮）【ONE PIECE】 (ページ16)

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Episode１６ページ16

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ここはどこだろうと思った矢先、目の前に背丈の小さい女の子がいることに気がついた。
しかし向こうは気づかない、これは夢なのだと悟った。

『ハァ』

窓に息を吹きかけるこの女の子にとても見覚えがある。
それと、オルゴールの音色。

確かロビンが買ってくれた･･･

『まだかな･･･』

少女は退屈そうに指で窓にお絵描きし始めた。
オルゴールが止むとネジを回して、窓に息をかける。
そして指で絵を描く、その繰り返しだ。

ガタン

家の扉を勢いよく開けて、ロビンが帰ってきた。

『お帰りなさい･･･！』

「はぁ、はぁ、っう」

『ロビン･･･？どうしたのそのケガ･･･！』

「私としたことが･･･偉大なる航路(グランドライン)は強者揃いね」

体のあちこちに傷がある。ロビンは私に話しかけながら、荷造りを始めた。

「もう組織には置いてくれないみたい。
時期追ってが来るわ。あなたは先に島の裏にある船に行って待ってて。いいわね？」

『でも･･･』

珍しく焦った様子の彼女は、一旦手を休めると今度は私を見て言った。

「大丈夫。隣の島まで距離があるからあなたの能力なら追いつかれない。
もし私がいなくてもきっとしばらく安全よ」

もしロビンがいなくても･･･
ロビンが捕まっても私なら大丈夫。

『･･･うん』

でもね、ちがう･･･そうじゃないんだよロビン