この気持ちを紅茶と共に混ぜてしまえたなら。

遠い所の貴方へ。 ページ11

義郎へ

日本国民として、いま、戦争に出ているのでしょうか。
私の所では、みんな、避難して、
小さな小屋で南瓜の茎を食べて生活してます。

きっと、生きて帰ってきてください。
みんな、しんでいきます。

こんな悲しいことはないと思うの。
ミサイルが、どんどん飛んできて、火が幼い子を包み込んで、苦しそうに燃えていく。

そんな辛いの見たくありません。

ねえ、義郎、義郎は、必ず生きて帰って来るから、帰ってきたら嫁に来いといいましたね。

行きますよ。嫁に、
だから、きっと、生きて帰ってきてください。

避難していても、食べ物がなくて、命を落とす方もおります。

それでも、私は生きます。

義郎が帰って来たら、嫁に行くんですもの。

だから、生きて帰ってきて。

花子より

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