目が覚めたら、“呪い” とやらがいました 2 (ページ9)

今日:5 hit、昨日:1 hit、合計:9,009 hit

16-2 ページ9

＊

隣には悠仁、少し離れたところには富士山頭と、それを踏んづけるごじょせん
そのまま、頭をゴロゴロ足で転がしながら情報を吐かせようとしてる

首から下がない状態なのに話してる何この呪霊怖い声帯って何関係ないの？

虎「てゆうか、呪いって会話できるんだね
　普通すぎてスルーしてたわ」

急に、悠仁の質問に答えずに、ごじょせんが頭から足を離して少し後ろに下がった
下がると同時に、さっきまで先生がいたところに白い花が地面に刺さる
次の瞬間、辺り一面が今度は花畑になった

五「うわぁ」
虎「お花だぁ」
五「きれぇ」
『いい匂いぃ』

視界の端っこでごじょせんがほっぺをパチンと叩いてるのが見えた
同時に、悠仁が地面から伸びてきた木の枝によって宙吊りにされる

虎「うわぁぁ！」
『悠仁っ………ゔぉあぁぁぁ！？』

木を燃やそうと手を伸ばしたら、なぜか私も宙吊りにされた
何故

虎「先生、俺は大丈夫！
　そいつを追っでぇぇぇぇ！？
　ごめん、嘘、ヘルプぅ！」

空中で振り回された悠仁が、地面から出てきたよくわかんない顔の形の呪霊？を見て、瞬足で前言撤回してる
顔の形の呪霊みたいなのは、ごじょせんが燃やしてた

私は、即座に炎熱で燃やして綺麗に地面に着地成功しました褒めろ

辺り一面炎になったり花畑になったり、呪霊って忙しいなって思ってたら、ニヤニヤしてるごじょせんに悠仁が土下座して何かボソボソと呪文みたいに呟いてた
え？

五「悠仁、っていうか、皆にはアレに勝てるくらい強くなってほしいんだよね」

それを聞いた悠仁が「アレにかぁ…」と苦い顔をした
私、チートだし余裕でとは行かないだろうけど、勝てそうだなって思ったのは内緒

＊