目が覚めたら、“呪い” とやらがいました 2 (ページ1)

今日:11 hit、昨日:1 hit、合計:9,015 hit

13 雨後ページ1

＊

五「あ、A、いたいた！」

「ちょっと来て〜」と呼ばれて着いていくと、地下の解剖室みたいなところに着いた
そこにいくと、死んだと言われた悠仁が服を着て、しかも座ってた

『え、悠仁死んだんじゃ…？』

虎「それがさ、なんか知らないけど生き返ったんだよね〜」

五「僕は宿儺の仕業だと思うけどね〜」

いいのか、こんなにほんわかした空気で…

『それで、なんで私はここに連れてこられたん？』

話が進まなそうだったので聞くと、「あ、そうそう」と思い出したように話し始めた

五「悠仁もAも、呪力とか術式とか理解しきれてないでしょ？
　だから、放課後とか授業中とか、2人に教えていこうと思って
　それで、Aには時々、悠仁と一緒に任務に出てもらいます！」

『……つまり？』

五「皆には悠仁が生きてることは内緒ね」

『はぁ…』

ちらと悠仁の方を見ると、ぽかんとしてた
こいつもわかってねぇんか…

「ついて来て」と歩き出した先生を、悠仁と2人で追いかける
着いたのは、地下室だった

五「近接戦闘に関しては、悠仁もAも頭一つ抜けてると思うよ
　今覚えるべきは、“呪力のコントロール”
　そして、呪術に関する最低限の知識だね」

それを聞いた悠仁が、私の隣で周りにほわほわ花を咲かせながらニコニコ笑ってた
それに気づいた先生が、「どしたの？」と質問する

虎「いやぁ、やっぱ修行つけてもらうなら五条先生がいいと思ってたから嬉しくて」

えへへと笑う悠仁の言葉に、『私らがオールマイトに教わる感じかなぁ』などと考える

すると、悠仁が急に真顔になった

虎「俺は弱くて、誰も助けらんなかった
　それどころか、伏黒を殺しかけた
　今のままじゃ、あいつらに顔向け出来ねぇよ

　強くなりたい
　 “最強” を教えてくれ」

目を見てはっきりと教えをこう悠仁に一瞬ぽかんとした後、「お目が高い」とニヤッと笑った

虎「先生、自分で “最強” って言ってたけどね…」

『確かに、最初に言ってたね…』

一瞬固まった後、「では、まずあちらの缶ジュースをご覧ください」と話を逸らした
視線を辿ると、緑茶の缶とオレンジジュースの缶が並んで置いてあった

じっと見つめてたら、突然緑茶の缶がベコベコに潰れた
驚いてたら、今度はオレンジジュースの缶が捻り潰された

＊