Who is my prince? (ページ25)

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ついに出会ってしまった
リアル王子さまに。

まさかのうどん屋さんの前で。

お姫さまになることを夢見て
はや……15年。

毒りんごで大変なことになった
白雪姫が王子さまと出会ったのは
14歳の時だって言うじゃない。

その年齢をこえても
なかなか王子さまなんて
あらわれないし

ああなるほど、
私はシンデレラタイプの出会い方かな？
だったら19歳まで待たなくちゃ……

なんて、人前でななかなか言えない
イタイ妄想が頭の中で急にはじまる。

だって、だって
こんなご時世に
王子さまと出会うなんて

普通に考えて思わないじゃない。

でも間違いなく、彼は王子さま。絶対

真っ白い肌になんだか全体的に透明感に溢れている。
高い鼻とくっきりした顔立ち

あまりにも美しすぎる顔面
ここまで綺麗な人を見るのははじめて……いや、隣のクラスの佐藤くんもかなり顔綺麗……とか

いやいや、今は佐藤くんはどうでもいい。

明らかに日本離れしている
絶対外国の血をひいてる。

ほんとにどこかの国の王子さまが
こっそり来日したんじゃない？

なんて、考えちゃう。

目を奪われすぎて
あまりにもガン見しすぎて

向こうもちらりと私を見た。

はぁ……かっこいい……きれい……。
ため息が思わずこぼれてしまった。

私を一瞥したけど
特に気にもせず

うどん屋さんから出てきた人に抱きついた。
……ん！？

角度と王子さまの大きい体のせいで
性別すらわからないなんて……。

学校帰りでひとりで
今からうどんなんて
絶対夜ごはん入んないけど……

王子さまが入ったうどん屋さんに
私も入ってみることにする。