検索窓
今日:8 hit、昨日:30 hit、合計:80,415 hit

ページ13

「だ、大丈夫……?うしろから押そうか?」
「それじゃ意味ない、から……!いけてるから……!ていうか、ちゃんとつかんでて!」


予想通りだ。

キツい上り坂を自転車で、二人乗りで
なんて無謀だ

……聡にとっては。



誰にでも、こんなことしないよね?
昨日の子にはしてなかった。
でも親しげに……

私は、聡のこと
どこまで聞いていいの?


「ねぇ、聡」


シャツのすそをつかんでいただけだったのに
そっと、

お腹へと腕を回して
背中に顔をくっつけた。


こんなこと、したことないのに。


「……聡はみんなに優しいよね」
「どういう、意味?」

「けがしてたら、みんな
後ろに乗せる?」

「んなわけないでしょうが!楽じゃないのに!」


そりゃ、そうだよね。
普通に重いよね。


「なんか、今日 A変だよ?」


私、期待してる。
聡が私の ドロドロした感情に
気づいてほしいって。


「……昨日、一緒にいた女の子は
だれですか……?」



彼女でもないのに
妬いてしまう私を

今はどうか許してね。

・→←・



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (186 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
423人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ゆき | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php  
作成日時:2017年10月22日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。