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「先輩って 今のクソ……じゃなくて、彼氏さんとはどうして好きになったんですか?」
「ええ、気になる?そんなこと」
「ハイ。気になりすぎて夜しか眠れないっす」
「なるほど……ん?それは普通のことだね」
なんやかんやで奢ってもらったコーヒーを片手に 、1人分の間隔をあけて 隣に座った。
「……年上がすきだったのね、元々」
待って、それってもしかして俺に勝ち目ない?
「最初は 頼りがいもあって 甘えさせてくれる人だったんだけど 、気づけば 私がいないとダメな人になっちゃったの。……ちょっと疲れちゃった」
「……今から、すごい失礼なこと言います、良いですか?」
「ダメって言っても 言うんでしょ?」
どう見ても 先輩の顔は疲れきってる。
目の奥が助けてって訴えてる。
「……別れませんか、そんな男」
「そうだよね、私もそうした方がいいと思う」
「じゃあ、」
「でも、そうだと あの人は頼る人がいなくなっちゃうもん」
「でも、先輩のこと思う人は他にも」
多分だけど、先輩は 俺の気持ちにとっくに
気づいているはずだ。
気づかないフリをずっとしている。
「私ね 25のときに結婚するって昔から決めてたの」
「え?」
「ちょっと過ぎちゃったし、まわりはどんどん結婚していくし……私には そんな予定まだまだできそうにないの。
……難しいね恋愛って。うまくいかないや」
ほんとにね。先輩のとなりにこんなにあなたのこと思う人がいるっていつ気づきます?
明日こそ告白しよう。そう思いながら
もう何年経った?
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葵 - これ正しくは落ち込んでるとそっとではないんでしょうか? (2023年2月16日 2時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - 続けてのコメントですみません(>_<) 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 12のここの台詞 「菊池くんは いつも優しいし 、落ち込んでるとこ そっと寄り添ってくれるし、同じ失敗繰り返さないし、あなたと全然ちがうから! (2023年2月16日 2時) (レス) @page12 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - こんばんは(*^^*) はじめまして。 夜分遅くにいきなりすみません。。。 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 11のここの部分 ふと、先輩がどこかへ視線を向けたと思えば なぜか俺の背中に隠れた。 これ正しくは視線を向けたかとではないんでしょうか? (2023年2月16日 2時) (レス) @page11 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
しょうそんきたと(プロフ) - めちゃくちゃ好きなお話です!続きが欲しいぐらいです!このカップルの続編は考えてないでしょうか…?ぜひ読みたいです (2021年12月30日 2時) (レス) @page21 id: 890019c948 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - ヴィントさん» ヴァントさんありがとうございます( ; ; )花丸頂けてめちゃめちゃ嬉しいです、!こちらこそ、読んでくださってありがとうございます(*^^*) (2021年12月5日 23時) (レス) id: d091d9d96a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆき | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時:2021年10月10日 0時