先輩、俺じゃダメですか？ Fuma.K

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｢……でも、菊池くんのこと 今までそんな風に見たことなかったから｣



……あー、なんか 俺が望まない雰囲気だ。



｢私、昔から すごい彼氏に依存しちゃうの、重い女なの……だから、菊池くんにそんなとこ見せたくない｣



知ってますよ先輩、俺が先輩のどんなとこ見てきたと思ったの。

今さら ゲンメツなんてしません、だから……。



｢可愛い良い子の後輩でいてよ、菊池くん……。嫌われたくないの｣



困ったように笑う先輩を見ると どうしてもその場でグイグイいくのは無理だった。


結局、片思いのまま……今日も進展なし。









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なんて俺が引き下がると思う？
俺良い子じゃないんで 言うことなんて聞きませんよ、先輩のばーか。


長い片思い、そして先輩がフリーになったという好機。

……しかし、ことごとく俺からの誘いはスルーされ あきらかに距離を取られたまま3週間が経過し……。



え、しんどい。先輩不足すぎる。



どう考えても 意識はされてる、嬉しい。
でも距離感じる、寂しい。



｢お先に失礼します、｣




今までほとんど 俺より遅いか同時に帰ってた 先輩が ここ最近ずっと定時帰り。

いや当たり前だけど、いいことだけど！



……どうしたら、先輩こっち見てくれんのかな。





｢菊池くん、お悩みですか｣
｢……なんですか、冷やかしですか中島さん｣
｢2人ともわかりやすいよね、めんどくさいからさっさとくっついてほしい｣
｢俺も、できることならそうしたいですよ｣


｢中島先輩がアドバイスしてあげよう。
押してダメなら引いてみろ、って言うじゃん？｣

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