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珍しく、第三者視点だった。
いつも通り談笑しているふたりのことを、私は傍らで見つめている夢。
ふと、見えるはずがないのに
ふうまさんが私の方を見たの。
私に向かって、ぱくぱくと口を動かしたけれど 何を言っているのかはわからなかった。
……変な夢を見てしまった。
これは、記憶……なのか?
【夢占い 自分が死ぬ】
いつも、ただ記録しておわりなのに はじめて検索をかけてみた。
運気が上昇……新しい恋が始まったり……
へえ、いいこと書いてるんだ。
第三者視点ってどうなんだろう。
「あ、輝夜さんおはよ」
「……おはよう」
同じクラスの男の子、なんでか知らないけど 挨拶された。いつもはしないのに……。
「あのさ、輝夜さんって 前世の記憶あるってほんと?」
「記憶、っていうか……夢でみる、っていうか……」
「ええ、やっぱまじなんだ。ね、詳しく聞かせてよ」
「いい、けど……」
菊池先輩と中島先輩以外に話すのはじめてだ……。
「ねえ、松島くん ほんとにキョーミある?」
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作者名:ゆき | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時:2021年8月22日 22時