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「先輩!そろそろ私のこと彼女にする気になりましたか!」
「なりません」
「ひぇ……こんなに毎日喋ってるのに」
「毎日喋るだけで付き合えるなら世の中婚活で困る奴いねえだろ」
「は!忘れてました……先輩彼女は、」
「今はいない、ケド」
「今は!?私というものがありながら……」
「だからもうなんなのお前は」



先輩との仲を急接近させるべく 帰宅部の先輩の帰りをいつも待ち伏せしてる訳だけども
先輩がクラス以外の女の子と絡んでるところを見たことがない。
つまり、押せばきっと!


漠然と 先輩と付き合うことを目標に生きているけど そのあとは ……どうしたらいいんだろう。

お互い幸せになれたらハッピーエンドだけど。


眉間にシワが寄っているとわかっていても
考えるのをやめられない。

ブサイクな顔のまま歩いていたら
角から人が来ることも気にせず

衝突した。


その勢いで尻もちをつくと
呆れたようにため息をついた菊池先輩が
腕を引いて起こしてくれた。


「あーすいません、こいつ前見てなくて……」


先輩がハッと息をのむ。

前の人を見ると 長い黒髪がとっても綺麗な美人さん……リボンの色的には3年生だ。


「風磨、ちょっと顔貸してくれる?」
「……嫌です、ほら行くぞ」


腕を強く掴まれて美人さんの横を通り過ぎようとすると、もう片方の私の腕を掴まれる。なぜ私の?


「話あるんだけど」
「俺はない」
「風磨!」
「あんたの顔なんか見たくない」


痛い痛い痛い!
2人とも引っ張らないで!!もげる!
ふと美人さんが私の方へ視線をうつした。


「あなたのこと知ってる。風磨の前世の恋人とかおかしなこと言って 付きまとってるんでしょ? 風磨、こんな子相手にしないで!あなたも風磨に近づかないで!」
「相手にはしてねえけどお前に言われる筋合いもねえよ」



……よくわかんないけど
とりあえず2人とも、手……はなして……もげる。

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作者名:ゆき | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php  
作成日時:2021年8月22日 22時

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