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眠るのも、朝が来るのも怖い。


起きてもし、すべて記憶がなくなっていたら?そんなことを考えると 寝不足の夜が続いた。


私は一体、何がしたかったんだろう。
先輩に幸せになってほしいとか言いながら
結局自分のことを最優先して……。


本当に、最低だ。


眠りたくない、なのに
睡魔には抗えずに 目を閉じてしまう。

















……携帯のアラームがなったわけでもないのに、ふと目がさめた。今何時だろうと スマホを確認すると まだ深夜の2時……。



喉、かわいたな……真夜中の台所ってちょっと怖いけど、お水飲みに行こう。

そう思って体を起こし 床に足をつけた。


ふと前を見ると 私の部屋に強装束を身につけた男の人がいたからコンマ1秒でベッドに戻った。



頭からふとんを被って、そっと頬をつねると痛くて 夢ではないことを悟る。

2時……丑三つ時っていうんだよね、おばけ出ちゃったんだ。5億パーセントおばけだ……私にはそういう感性ないと思ってたのに……。


「あの、」


話しかけられた……!し、死ぬのかな私……呪われて、やだ、助けて菊池先輩……。


「驚かせてすまない。そのままでいいから話を聞いてくれないか?」



それはまぎれもなく、菊池先輩と同じ声だった。強装束……って、ふうまさんの身につけていた……。




恐る恐る、ふとんから顔を出すと
困り顔をしたふうまさんがそこにいた。


夢、じゃないんだよね?ほんとうに……。



「ふうま、さん……?」



久しぶりに会えたことが嬉しくて
どうしても、涙が溢れてしまった。



「ああ。少しだけ、俺と話をしてくれないか」

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作者名:ゆき | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php  
作成日時:2021年8月22日 22時

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