４話 ページ5
「…。」
シャンクスは無言で覇気を出しながら階段を上がる。
その後ろをAは酒を持ちながら歩く。
「…！！あれが白ひげ…。」
階段をのぼり終え、白ひげの姿が見えた時だった。
ドサッ
「っ！！？」
Aは次々と倒れていく人たちに疑問が浮かぶ。
なぜなにもしていないのに倒れるのか…と。
「すまない…敵船につき、少々威嚇した。」
シャンクスはニヤリと笑いながら言った。
「グララララ！オメェを見てるとアイツに受けた傷が疼きやがる！」
沢山の管に繋がれた大きな白ひげは笑いながら、Aを見つめた。
「おい赤髪！てめぇ何してくれるんだい！！」
奇抜な髪型の男は周りのクルーたちを見ながらシャンクスを睨む。
「お？一番隊のマルコだな！お前うちにはいらないか？？」
「シャンクス…敵船の仲間誘ってどうすんのよ…。」
「ハハッ！悪い悪い…。」
呆れながらAは自分を見たままの白ひげをみた。
「赤髪…ソイツは覇気使いか？」
白ひげの言葉にシャンクスはハッとした顔でAをみた。
「Aお前…平気なのか？？」
シャンクスは聞くがAは平然としていて…
「なにが？…え、なに透明人間かなんかいるの！？」
慌てて周りを見るも誰もいない。
「グララララ！面白ぇ小娘だ！！オメェんとこのクルーか？」
白ひげはグラグラと笑いながらシャンクスに聞いた。
「！いや、今は訳あって俺の船にいるだけだ。」
「？」
シャンクスの言葉にAは少し疑問に思うも、今は聞く時ではないと察した。
「親父、俺たちは…？」
ダイヤモンドジョズが白ひげに聞くと、白ひげは席を外せと言った。
「Aはここにいろ。」
シャンクスにそう言われ、シャンクスの船に乗り移るクルーたちを見ていた。
その後に酒を白ひげに渡してくれと言われたので(自分で渡せばいいのに…)白ひげに渡し、シャンクスの横に座る。
「A、お前は空で海軍がこないか見ていてくれ。ベックにでんでん虫を渡してあるからそれを受け取ってからな。」
シャンクスの表情から、真剣な話だろうと察したAは腕を炎の翼に変えて白ひげの船を飛び立った。
「グララララ…あの小娘は覇王色の持ち主か？」
「わからない。だがもしかすると有り得るかも知れねぇな…」
そして白ひげとシャンクスの話は始まり(なぜ呼んだ…)、Aはシャンクスの船に降り立つのだった。
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作者名：ユキユキ | 作成日時：2017年5月21日 1時
