忍びと方向音痴の剣士 (ページ26)

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２５話ページ26

ザー…ザザーン…

あ「ん…ハヤテ？」

ハ「やっと起きたな主。もうパンクハザードはでたぞ？」

あ「…ナミは？」

ハ「風呂場に走ってった。」

あ「…ナミに航路について話してくる。」

ハ「おう。」

あ「で、なんで侍と君らはナミにボコられてんの？…錦えもんさん、だっけ…あとで少しいいかな？桃ちゃんも来てくれると助かるけど…サンジくん…のぞかないでね。」

そう言い、Aはナミに今どの辺か聞くと驚いた表情でナミに航路を変えるように告げた。

そして引きずるように錦えもんたちを自分の部屋へと連れていく。

あ「ふぅ…ここならば安心か……久しぶりだな…錦えもん。」

Aはそう言うと、姿を忍びの姿に戻す。

桃「…！！？黒…黒でござるか！？」

錦「黒…否、Aが何故ここに？」

あ「黒にございますよ…桃様。暫し見ぬ間に大きく逞しくなられましたね…。ルフィの仲間になったからよ…。錦えもん、ゾウに着くまでこのことは黙っていてほしい。…もうすぐカゲロウ島に着くが…船に残れ。我は決着を付けてまいる。…桃様。私ども忍びは貴方様の生命。ですからご心配なさらずに。…ルフィたちには錦えもんの妹として通しておきましょうか。」

錦「それが得策だ。」

あ「桃様は疲れて寝たと皆に言ってくれ。私が守ろう。…カゲロウ島が近くなったら教える。」

錦「わかったでござる。」

そして夜になり、夕食の時間。

ル「でも姉ちゃんに兄貴がいたなんてなー！」

ナ「そうよね！初耳だったし。」

あ『隠すつもりは無かったんだけどね』

そう言いながら、Aはモモの助の頭を撫でた。

ナ「あ、そういえばAってカゲロウ島を知ってるの？」

あ『っ！！』

ナミの言葉にAはモモの助の頭を撫でている手を止めた。

ロー「…。」

あ『私はカゲロウ島の出身だからね。ただもう私には関係の無い所だし、それに今あの島を支配してるのは…。』

ドォン！！

Aが話していた途中、船に大きな衝撃が走った。

皆外にかけるとそこは真っ黒な霧が立ち込めていた。

ロ「これは…霧かしら？」

ウ「なんか出んのか！？」

ハ「A様…」

あ『ハヤテ、何かあったらルフィたちを逃がして。私は過去にケリをつける。』

ハ「はっ。」

あ『鎌切！出てこい！！』

鎌「…バレてたか。だが俺がここにいる意味がわかるだろ？」

あ『っ！！…ルフィ、皆…ごめん、やっぱり私戻るよ。ありがとう』

Aは笑顔で言うと黒い霧と共に消えたのだった。