１２話 ページ13
ゾロの後ろにいたパシフィスタは見事に真っ二つに斬れ、残骸が転がるだけだった。
「まだまだじゃない？ゾロ。ルフィ。サンジ！」
Aはチョッパーを頭に乗せたまま、クイッとゴーグルをあげた。
「うおおおおお！！Aｽﾜｧｧｧｧｧｧﾝ！」
「おー！Aじゃねぇか！！強くなったなぁ！！」
「おいA、お前何番だ？」
再会を喜んでいるはずが、ゾロは順番を気にしているようだ。
すかさずサンジが食ってかかるが…その間にも海軍が近づいてくる。
「後で話は聞くよ。今は船に向かうこと！ルフィ、サンジ、ゾロ…私に乗って。」
そう言うとAはゴーグルを付け、巨大な鳳凰になった。
「おー！スッゲー！！お前でかくなったなー！」
「へっ…悪くねぇ乗り心地だ。」
「Aちゃんの背中…あぁ。俺はなんて幸せ者なんだ！！」
「ちょっと静かにして……ん？あれはレイリーさん？」
「え！レイリー！？」
みんな口々に乗り心地がどうなど言うが、Aにとってはどうでもいいこと。
すると、付近の丘にレイリーの姿があったのだ。
「レイリー！俺はなるぞ！海賊王に俺はなる！！」
そう言うと、Aとルフィたちは飛び去ったのだった。
「ふふ…あぁ。その線を…超えない事を進めるよ。」
そう言ってルフィたちの門出を守るレイリーだった。
「しっかしA！お前なんでチョッパー乗せてたんだ？」
「あのね…私は海軍に会いたくないだけ。だから早くこの島を出たいのよ。」
そう話すAの顔は…悲しい顔だったことはゾロしか知らない。
「そっか！…お！？あれサニーか！？」
「もうみんな来てるぞ！ルフィたちで最後だ！」
「おーい！お前らー！」
ルフィが喜びながら叫んだ時だった…
サンジが大量の血を吹き出して…海に落ちた。
(ウソップが引き上げた。)
「ルフィ！ってぎゃぁぁぁ！！船燃えるぅぅ！！」
バササ！！
「燃えないから！」
Aはみんな降りたことを確認すると、元の姿に戻った。
「Aじゃない！！久しぶりー！」
すぐにナミに抱き締められたつかの間…軍艦が砲撃してくる。
しかし、七武海やルフィたちの修行をしていた者達の助けにより…
「そろそろ出航するわよ！！」
麦わらの一味はシャボンディ諸島を出航したのだった。
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作者名：ユキユキ | 作成日時：2017年5月21日 1時
