3 ページ3
「あ。」
ほんとにまた会っちゃった。
海さんに。
アパートの部屋の前で。
「え、なんで。」
驚きのあまり固まっていると、海さんも私に気づいた。
『昨日隣に引っ越してきました小笠原海です。よろしくお願いします。』
「え。」
海さんが隣に。
『驚いたでしょ? 最初会ったとき実は俺、Aのこと知ってた。』
目を細めて、楽しそうに笑いかけてくる。
「なんで……。」
『ん、部屋見に来た時すれ違ったの。で、表札見た。この前名前聞いたのは確認のため。分かった?』
「え、あ、はい……。」
さすがに。
好きな人がいきなり隣は。
きついです。
『よろしくね、A。』
そう言って、私の顔をのぞき込む。
彼の目に、私がうつった。
「よろしく、お願いします。」
目を見たままこたえると、海さんはふっと笑って私の頭に手を乗せた。
「え、」
『今度Aの部屋に遊びに行くね。』
「……っ、」
いや、来ないでください。
無理そう。
どきどきしっぱなしで、もたないから。
272人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
凛音 - とっても面白いです!更新お願いします! (2018年2月12日 15時) (レス) id: 9e4cd9a364 (このIDを非表示/違反報告)
みっきー - 面白いです!頑張ってください! (2017年10月23日 11時) (レス) id: 7809a2007e (このIDを非表示/違反報告)
Horry(プロフ) - OGW0219Pさん» ダイレクトに笑 嬉しい!ありがとうございます! (2017年10月10日 21時) (レス) id: 8bdb172de6 (このIDを非表示/違反報告)
OGW0219P(プロフ) - 好きです!!!!!!!! (2017年10月10日 20時) (レス) id: 9454d02d4c (このIDを非表示/違反報告)
ネオンガール - 読んだよ〜!続きが楽しみ♪ (2017年7月15日 21時) (レス) id: eac264aa47 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Horry | 作成日時:2017年7月9日 0時