脱出不可能

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日本に帰ってきてから3日が過ぎた。






それまでなにも起こらなかったし、







これといった変化もない







これで普通な生活を送れる








そう確信せずにはいられなかった








この3日間で久しぶりに日本の友達に会うことも出来たし、自由に買い物もできた








まわりからすれば当たり前な生活のはずなのに








私にとっては幸せな毎日でしかなかった








「いただきまーす！」








今日も、お母さんの手料理を家族3人で味わう







この時間もなにもかもが幸せ






「お母さん、この唐揚げおいしい！」







「でしょ？手作りソースがあるからいっしょに食べてみなさい」







「うん！」






…







「やっぱり、Aのいる生活は賑やかだな！」






豪快に笑うお父さんを無視してお皿を片付ける






「ごちそーさま！」








部屋に戻って昨日自分で買った携帯をベッドでゴロゴロしながら弄る







「んー、幸せ〜」







…







幸せ…







なはずなのに







これでいいはずなのに






なんでなんだろう







なにか足りない






テヒョンが





…








テヒョンが、気になる






どうしてだろう






多分、ずっと一緒にいたから。







ただそれだけなんだと思う






なのに








どうしてこんなにも









私は









テヒョンが恋しいと感じるの？

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