織田作私、審神者になるよ。【文スト】【太宰治】【刀剣乱舞】【ブラック本丸】

25振り ページ25

-No side-

博多「くぅっ…当たらんばい…ｯ」

薬研「さすが虎の腕、ってことか？ｯ…」


先程から敦は、短刀を相手に虎の腕で攻撃を防いでいた。



乱「…ねぇ、何でそっちから攻めて来ないの？守ってばっかじゃ、君負けるよ？」





敦「…僕の本当の狙いは、君たちを殺 すことじゃない。



君たちを“守る”ことだ」






信濃「ｯ…！！人間ごときに俺達の何が分かるんだ！！」






敦「…分かるさ。僕だって…君達と“同じ傷”を負ってきたから。

ここまで、背負ってきたから。


だz…君達の本丸に就任した主は、僕に世界を、僕の生きる居場所を作ってくれた。




今度は僕が、君たちにつくってあげる番。」




前田「…騙されませんよ」



前田が「もう二の舞は御免だ」と言うように、敦をキッと睨み付ける。


敦「……人を、心を持ったものを傷つけるのは、命を大切にしないことと同じだ。

君達は兄弟が傷つけられてどう思った？


自分が傷つけられてどう思った？





痛かっただろう？苦しかっただろう？




でもね、君達は同じ事を繰り返しているだけなんだよ？

目の前で助けようと必死な人すら見えないくらいに、“心を大事にできていない”んだよ？


心の傷は見えない。



見えるくらいの明るい世界を、作っていけるようにしようよ。




そうするために、努力できる場所にしようよ！！」








五虎退「…あ、あのっ！！僕、信じてみようと、思います、その…心を大事にできる刀になりたい…から……」



厚「……俺も。何かバカみたいになってきちまった。」




五虎退と厚を筆頭に、所々から「俺も！」「僕も！」等と声が上がってくる。





敦「……ありがとう！！









太宰さん、少しはお役に、立てたでしょうか…？ﾎﾞｿｯ」

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