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モコモコルームウェアを脱いで近くにあったニットを被りデニムを履いて、コートを片手に家を出た。




車のエンジンをつけると

カーナビの隅に表示されている時刻は深夜の1時をまわっている。




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【.....場所、教えてください】




慧くんの事、疑ってるわけじゃないのに、

気が付いたら考えるより先に行動してて。




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大貴「Aちゃん、こっち!」


教えてもらった場所に着くと、
お店の入り口で待っていてくれていた有岡さん。




大貴「ゴメンね、こんな時間に、」


A「いえ、...こちらこそ、」



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大貴「寝てるとこ、起こしちゃった?」


A「!!はっ、」

......そう言われて気が付いたけど、ノーメイクだった。



マスクくらいしてこればよかった、なんて考えていると

有岡さんが個室のお座敷部屋の襖を開けた。



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大貴「おーい!いのちゃん!起きろって!」



畳の上で座布団を半分に折った枕に横になっている慧くんが見えた。




「ふふ、慧くん起きないよー?」




あっ!、さっきの電話の声のお姉さんだ。



眠る慧くんの側に座って彼のほっぺを楽しそうにツンツンいたずらをしている。



ちらっと顔を上げて目が合うと、

「.....あれ、?大貴くん、彼女ー?」




パッチリした目が印象的な可愛い顔で。




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大貴「違う違う!俺じゃなくて、いのちゃんの、

A「慧の姉です、!」



大貴「?、へ..... 」




くりんとした目をさらに大きくして私を見た有岡さんだったけれど、


ぎゅっと唇を中にしまうように結んで
パーカーの袖を肘までぐいっと捲ると、



A「え、!?」



私の腕を引っ張って、



大貴「ちょっと前ごめん、」



お姉さんの前に割って入り腰を下ろすと慧くんの肩をゆすった。




大貴「いのちゃん!Aちゃん来たよ!」




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慧「ふ、.....んー? A、?」


まだ、寝ぼけてる。




.



慧「A?」


バッと起き上がり、目を擦る慧くん。

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ゆか(プロフ) - ここさん» ここさん!いつもコメントありがとうございます!!こんなに久しぶりな更新なのに覚えててくれて嬉しすぎです!!これからもよろしくお願いします☆ (2018年1月20日 15時) (レス) id: db3ae38d99 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - お久しぶりです。昨日からあの慧くんに会いたくて久しぶりに読み返してました。そしたら朝更新のお知らせが来てハッピーです。また、楽しみに待ってます。 (2018年1月20日 6時) (レス) id: 96847bd06d (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 更新ありがとうございます。あー伊野尾君のヤキモチ、チューとか鼻血ぶーです。また、楽しみに待ってます。 (2017年5月28日 11時) (レス) id: 96847bd06d (このIDを非表示/違反報告)
ゆか(プロフ) - ありがとうございます!なかなか更新出来ず申し訳ないですが、ここさんのコメントのおかげでまたやる気出ましたぁ☆これからも覗いていただけると嬉しいです!! (2017年5月26日 22時) (レス) id: db3ae38d99 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 私このシリーズ大好きです。楽しみにしてます。 (2017年5月20日 16時) (レス) id: 96847bd06d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆか | 作成日時:2016年11月20日 18時

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