とくべつだからね2 短編 〜by Kei.Ｉ〜

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慧「疲れた？眠かったら寝ていーよ？」



ハンドルを握り前を向いたままの横顔を助手席から見つめる帰り道の車内。



A「全然、眠くないから大丈夫！」



慧「ふふふっ、寝てよぉー！
Aが寝たら信号で止まる度にチューするつもりだったのにー！」



A「何それー？！
運転、変わるから疲れたら言ってね？」



いつもと変わらない調子の慧くんに少し安心......。



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A「ちゃんとサクラ見れなかったね？」


慧「んー。そうだね、来なきゃよかった？」


A「ううん、楽しかった！慧くんの友達にも会えたし。」



地元の友達にちゃんと紹介してもらえた事が単純に嬉しかったから。



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慧「俺、来なきゃよかった。」


A「え？......なんで？」




慧「だってー、A連れ去られちゃうし。」

A「ごめん...」



慧「嫌な思いさせちゃったし。」


......リナさんの事だよね？

気にしてる事、気づいてたのかな



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慧「なんでもないよ？

中学の時に付き合ってたけど、他に好きな人が出来たって俺フラれたの。」


A「......ふーん、」


今でも好意ありそうな感じだったけど....

慧くんの方がフラれたなんて、意外！




慧「もう連絡もずっととってないし。」


慧「彼氏と上手くいってないと、あんな感じで他の奴にかまってほしくなるタイプ？」



A「へぇ、」



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リナさんの本当の気持ちは本人にしか分からないけど......



A「でも、ちょっと......？ていうか、結構やだった。

私の知らない慧くんを知ってるし、すごく二人の世界って感じだったし。」





あぁ、言っちゃった....！！

単なる嫉妬なのに。。


あんな美人と付き合ってたなんて、劣等感しか感じなくて...... 。

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