とくべつだからね2 短編 〜by Kei.Ｉ〜

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慧「ふぁー、....」


部屋着を着た慧くんがソファーで大きなあくび。




A「ふふっ、疲れたね？」


その隣に腰をおろすと同じようにあくびがうつっちゃった私を、伸びてきた腕が肩をぐっと抱いた。



そのまま頭を預けるように手のひらで優しく倒されて撫でてくれる。





A「なんか......、こどもになった気分、、」


慧「ふっ。今日のA、お母さんみたいだったもんね。」




ほんと？って隣を向けば、なんだか今日はいつもの垂れ目が一層優しく見えて。




A「慧くんいいパパになりそうだね。」


慧「そお？」


A「たくさん2人の写真取っちゃった！」



今日の思い出を見せようとテーブルの上のスマホに手を伸ばす。




慧「コラ」



体勢を変えて片足を上げてこっちを向くと、両腕が腰に巻きついて、



慧「やっと２人なのにさー、」



ぎゅうっと力を込めてきた。







少し強引だけど、簡単にいつもの甘い雰囲気にしちゃうところも慧くんの好きなところ。





慧「ん。」



目を閉じて、ぽってりした唇をうーっと向けてキスを待つ慧くんにそっと私のそれを合わせた。





慧「みじかっ！」


A「ちゃんとしたもんー。」





今さっきまで聡ちゃんがいたから、、





慧「だめ。やりなおしー。」


A「もー！だって恥ずかしいもん。」


慧「だれも見てないー！」




私の頬をいつもより強めに両手で包むと、そのまま長いキス。



離れた瞬間、息を吸おうと薄く口を開けるとすぐにまた唇を挟まれる。




A「んっ、」




終わりそうになるのに終わらせてくれない、何度も繰り返されるキスにだんだん体がしびれそうになる。





なのに、

深いキスにはならないのがじれったくて、自分から慧くんの唇を舐めた。

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