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___バタン


と、閉まった私の部屋の玄関ドア。




慧「さっみーぃ」



モカシンシューズを脱いだ私の後ろで
あくびをしながらポケットに入れたままの手は出すことなく首をすくめている慧くん。




仕方ないなぁ、、




彼をはさんだその後ろ



鍵を締めてドアロックをしようと少し前のめりになってつま先立ちで手を伸ばした。




A「んっ、」



が、


モコモコソックスが床を滑り、
バランスを崩しかけて思わず片手で掴んだ慧くんの肩。



___ガチャン



A「......よいしょ、っと!ごめん、」




.




慧「なんだよー!」


A「え?」




やっとポケットから手を出したと思ったら、
その手が背中に回ってぎゅっとした。




私の肩にうな垂れて残念そうに頭を預けて。




.




頬にふわふわする慧くんの髪がくすぐったい。




慧「めずらしくAからのチューがくると思って目閉じたわ、俺ー。」


A「んふふふふ、残念でしたー!」


慧「別にいーし。今するし!」





顔を起こして迫る顔。

けれど、



A「!やだ、」


慧「もーお!なんで?」





ぐっと顔を逸らしてそれを避ける。




.




A「だって、」


..........タバコの臭い、アルコールの臭いが嫌なんじゃない。



.




慧「だってじゃない。」


A「、もう!........ちょっとぉ!」


慧「いーの!」




背中の手がニットの裾をめくりスーッと素肌を撫でた。




慧「このためにホッカイロで手を温めてました。」




そう言って、
押し付けるように胸に顔をうずめて





慧「こーゆーの好き。」




頬でシャギーのニットの肌触りを確認するように胸の間で顔が動いた。





.






慧「ぅえ!?、ちょと、ちょっと!!
.......まじか!!」




背中の手がゆっくり上の方に移動する。





A「!!、.......。」





だって!

だってだって仕方ないでしょ、急いでたし!
私だってそんな事今気がついたんだもん!

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ゆか(プロフ) - ここさん» ここさん!いつもコメントありがとうございます!!こんなに久しぶりな更新なのに覚えててくれて嬉しすぎです!!これからもよろしくお願いします☆ (2018年1月20日 15時) (レス) id: db3ae38d99 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - お久しぶりです。昨日からあの慧くんに会いたくて久しぶりに読み返してました。そしたら朝更新のお知らせが来てハッピーです。また、楽しみに待ってます。 (2018年1月20日 6時) (レス) id: 96847bd06d (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 更新ありがとうございます。あー伊野尾君のヤキモチ、チューとか鼻血ぶーです。また、楽しみに待ってます。 (2017年5月28日 11時) (レス) id: 96847bd06d (このIDを非表示/違反報告)
ゆか(プロフ) - ありがとうございます!なかなか更新出来ず申し訳ないですが、ここさんのコメントのおかげでまたやる気出ましたぁ☆これからも覗いていただけると嬉しいです!! (2017年5月26日 22時) (レス) id: db3ae38d99 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 私このシリーズ大好きです。楽しみにしてます。 (2017年5月20日 16時) (レス) id: 96847bd06d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆか | 作成日時:2016年11月20日 18時

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