ここの軽音部は「MTK」*天てれ STORY④ (ページ10)

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９８＿救出大作戦ページ10

樹音side

「拓巳ってやつとキスぐらいしてんだろ？

じゃあ、俺ともキスぐらいしろよ？」

千帆「...やっ」

樹音「あんたたちいい加減にしてよ！」

いきなり千帆に近づいて、

クチビルニフレルサンビョウマエ・・・

千帆「いやっ...」

ダメ......

バン！

そこに響き渡ったドアの音。

男たちは手を止めて、私も千帆も唖然。

だってそこにはね・・・

樹音「み、みんな...」

彩「遅れてごめん! MTKの参上ですっ!!」

あかり「彩それアイドルじゃんかwww」

羅夢「それいい！」

あかり「え？」

MTKのメンバーがいたんだもん。って、

小ネタしてる場合じゃないけどね！！

拓巳「絶対許さねえから」裕太「千帆と樹音を離そうか？」

一磨「MTKでも体力ないわけじゃねーし」聖夜「...」

軽音部なんだけど運動部からのスカウトもくる男子メンバー。

体力あるし運動神経はいいからこれくらいの先輩だったら簡単かもね？

ただ、聖夜の無言の圧は怖過ぎて先輩もビビりまくり。

「ふざけんな！」「ヒーロー気取りか？」

そう言ってかかってくる先輩も、

4人にかかれば一瞬でノックアウト。

樹音「さすが...」

驚きすぎて腰が抜けそう...

羅夢「千帆大丈夫？」

拓巳「足痛めた？」千帆「うん...動けない.....」

昔の事もあってか、

千帆はみんなに囲まれて心配されている。

みんなからしては、

千帆はか弱い女の子って感じだけど、

私はしっかりしてるって思われがちだから素直に’’助けて’’なんて言えないんだよね。

聖夜「樹音、大丈夫？」

樹音「ごめんちょっと腰抜けちゃって......」

びっくりしたのはこの後のこと。

いきなり私に手を差し出してくる聖夜。

聖夜「ほら？」

ばっ...ばか......

・
・

あかり「え？！うん分かった...」

携帯を片手に不安な顔をするあかり。

彩「どうかした?」

あかり「先生もうすぐこっちにくるって!!

私たちが勝手に学校サボったのばれるよ......」

裕太「マジか...」

それじゃあ、みんな困るよね...

一磨「じゃあさ、走ればまだ間に合うんじゃね？」

そう言った一磨の一言に目が変わるみんな。

拓巳「千帆は俺が連れてく」

気づけばいつのまにか拓巳の背中の上にいる千帆。

本当良い彼氏もらったよね笑。

羅夢「よーし！ダッシュスタート！！」

みんなで駆け出して学校へ向かう足取りは、

私にとっては幸せで仕方がなかった。