ここの軽音部は「MTK」*天てれ STORY④ (ページ9)

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９７＿強がっている理由は...? ページ9

一磨side

羅夢「走るのおっそいわねー？」

一磨「うるせーよ」

羅夢「それでも男なの」

一磨「お前みたいなババア嫌いだからな！」

羅夢「ふざけないでよ！！」

相原さんに言われた道を、

みんなで走って行く。

なんでいつも羅夢にこんなに強がってるんだろ......

そりゃ、

羅夢は好きだよ.......

美人だし意外と優しいところもあるし、

何より仲間を大切にしてくれるから。

だからって強がる必要はないんだけど、

羅夢の強がり体質に勝手にこちらも反応してしまう。

裕太みたいに女子に優しくできたらな。

あかり「もうっ！喧嘩しないでよ！」

あかりが間に入ってきて、

羅夢も不満な顔だけど落ち着いた。

拓巳「ここ...」

羅夢「拓巳、何か知ってるの??」

拓巳「千帆...いつもここ通るって言ってた気がする......

人通りが少ないし暗いから帰りは俺がついていってるけど。」

一磨「それ、関係あるかもな！」

彩「え、どういうこと？！」

俺たちが話していると、

携帯を持った彩が声を上げる。

羅夢「なっ、何かあったのかな...」

彩「あ、じゃあまた後で...」

彩が電話を切り、

みんなをそっと見渡す。

彩「上のクラスの先輩が何名か授業をサボってるみたいで...

相原さんが見た2人をつかまえた先輩と同じだったんだって！」

千帆と樹音が先輩に...俺らだけで本当に大丈夫なんだろうか......

聖夜「相原さんが言ってた場所って...」

目の前にあるのは大きな大きな倉庫。

みんなで目を合わせて少し深いため息をつく。

千帆と樹音を助けたい。

MTKのみんなで助けたい。

でも、先輩たちに何されるかはわからない。

だけど2人のためなら、

MTKがいるならできる気がする。

それは、羅夢も同じだろ？

羅夢「絶対助けるからね！！」

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