ふくらP妹いるんだって。

ふく妹。 ページ11

福良side



寝てしまった遊の頭を撫でながら、川上に色々と説明しに行った河村を待っていると、先に川上が出てきた



川「福良さん、今日はすみません。俺、もう帰りますね」




そう言って早足に玄関に向かう川上を見送れば、すぐに河村も戻ってくる



『……全部、話した？』



河「いや、高校のことはちょっと…ね」




そう言った河村の顔には、涙の跡が残っていた



数分、いや、数秒だったかも知れない。


気まずい沈黙のあと、空気を変えるように河村が話しかける



河「そういえば福良、この後どうすんの？」



『うーん…予定もないし、遊も寝ちゃったし、泊まって朝帰ろうかな。河村は？』

それに乗ってしまう俺も、まだあの事は乗り越えられていないのだろう



河「じゃあ俺もそうするわ。買い出し行ってくるけど、なんか欲しいものある？」




『適当でいいよ』



そう言うと河村は頷き、コートを羽織って外へ出た








申し訳ない。


河村には、迷惑ばかりかけているから


少しでも力になりたい



遊のことも、あの時守れなかった分、守ってやるんだ。





そう思って、遊の首に着いている、チョーカーを触った

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