第39話 〜昔話〜 ページ42
「いやなんかさぁ、女優とかやってんじゃん?モデルみたいな仕事とかも。それでこの前うちがAちゃんの宣伝してるコスメ使った写真みしたの。そしたらなんて言ったと思う?」
「なんて言ったの?」
「わぁ、ミヨちゃん可愛いって。あれ絶対思ってないし。見下してるわうちらのこと。」
はぁ?!ふざけんなよアイツ!
お前が見せてきたんじゃねーか!
しかも本当に思ってたんだけど?!
「あんた理不尽すぎ。まぁでも確かにムカつくけどね。自分が顔良いの分かってるから男子にニコニコやってるし。先生にまで媚び売ってるでしょあれ。」
媚び売るわけねーだろ。
てか普通にお前らみたいな女子にもニコニコしてんだろーが。
「だよねー。得点稼ぎ乙って感じ。
てか聞いた話だけど、隣のクラスのマキって子いるじゃん?あの子の彼氏の待ち受けがAちゃんだったらしいよ。」
「は?!まじで?!」
「ありえんくない?」
いやそれに関しては私のせいじゃないじゃん。
その彼氏とやらが勝手にやってるだけじゃねーか。
もう待って。
理不尽すぎて頭痛くなってきた。
そう思って私は手を頭に当てて小さくふぅと息を吐き出した。
「実はその彼氏のこともAちゃんが誑かしてるんじゃないの?」
「うわ、ありえるわぁ。やりそうじゃんあの女。」
おい。もうあの女呼ばわりかよ。
ったく、どいつもこいつもイライラさせるわほんと。
さすがに我慢の限界がきて私はトイレの中へ足を踏み入れた。
もちろん笑顔で明るい可愛らしい演技で。
「あ、ミヨちゃんとモナちゃんここにいた。」
「え!あ、Aちゃん…?」
「い、今来たの?」
2、3分前からいたわ。
「え?今来たけど、何?」
「い、いや!なんでもない!」
「ふーん。あ、そうそう。数学の先生が早く提出のノート持ってこいって怒ってたよ?」
怒ってないけど。
「ほ、ほんと?!じゃあ行かないと。ありがと!」
そう言って2人は急いでトイレから出て行った。
「いえいえー…………。って、ふざけんなよ。だーれが人の彼氏とか誑かすかよ。ばかじゃねーの。」
クッソうざ。
せめてもうちょっと悪口の理由とかないもんかね。
「おー。Aちゃんなんか今日気合入ってるねぇ。良い演技だよ。」
「…誕生日ですからね。」
「素晴らしい!じゃあそのままじゃんじゃん包丁振り回してくれるかな!」
多分世界で私だけだわ。
自分の誕生日に包丁振り回して「キャハハ!」なんてムカつきながら笑ってるの。
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ユーリ(プロフ) - ゆゆ助さん» 大好きと言っていただけて嬉しいですっ。ありがとうございます! (2019年3月21日 0時) (レス) id: ec0c133e4a (このIDを非表示/違反報告)
ユーリ(プロフ) - InaNyanさん» 頑張ってると思うと言っていただけて嬉しいですっ。今後もよろしくお願いします! (2019年3月21日 0時) (レス) id: ec0c133e4a (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ助 - いろいろ口だしてしまってすみません。この作品大好きです、更新頑張ってください! (2019年3月20日 22時) (レス) id: 79e1c2e2f0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ助 - InaNyanさん» ほんとにそれなです。ちょっと注文が多すぎるんじゃないですかね…?そんな言うんなら自分で書いた方がいいと思います。ユーリさんもあーしてこーしてって他人が細かく決めたものを書いていてもつまらないと思いますけど…。 (2019年3月20日 22時) (レス) id: 79e1c2e2f0 (このIDを非表示/違反報告)
InaNyan(プロフ) - 夏季さん» これは私の勝手な意見ですが、作者様は作者様なりに頑張ってると思うのですが…。こんな部外者がすみません。 (2019年1月29日 20時) (レス) id: 248aef0291 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユーリ | 作成日時:2018年12月7日 2時