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第34話 ページ37

「は、はい?!」


わぁ、あの冷静なホーン様が慌てておられる。
なんて可愛いんだ。

チェス様は少し顔を赤くして止まってる。


この2人が雑誌なんて載ったら一気に人気急上昇って感じなんだろうな。
…デカイし。


「あ、あんた…バカじゃないの?!吸血鬼にそんなこと言わないでしょ?!」


「え?そうですか?しかしクローリー様は羨ましいですね。こんな綺麗な従者のお二人を連れているなんて。」


私はこういう思ったことは割と口に出すタイプだ。
だって別に褒め言葉なら出したって悪いわけじゃないし?


「…珍しいタイプの人間ですね。えっと、Aさん?」


「あ、はい。ありがとうございます?」


あれは褒め言葉なのだろうか。
一応お礼は言ったけど。


「たっだいまぁ〜。…てあれ、Aいたの?」


突然開いたドアと陽気な声に振り返るとフェリドとクローリーさんが帰ってきたところだった。


「はい。お邪魔ですか?」


「いやいや。君もどうせ暇なんでしょ?ここにいていいよ。」


そう言ってフェリドは座ったソファの横をポンポンと叩いた。

私はゆっくりと彼の隣に腰掛ける。


「フェリド様が子供以外の人間を気にかけるなんて珍しいこともあるのですね。」


「そうかなぁ?だってAは面白いんだもーん。ねぇ?クローリー君。」


「ん?ああ、そうだね。でもAちゃんなんでそんなに畏まってるの?さっきはフェリド君のことナメクジとか言ってたのに。」


「「え?」」


完全にホーン様とチェス様の声が重なった。
クローリーさんは私がずっとこの本性を晒した状態で過ごしてきたと思っていたのだろう。


「あーあ。クローリー君はバカだなぁ。」


「え?なんで?」


「Aが化けの皮を剥いでたのは僕の前でだけなんだよ?それ以外の人達にはずーっと演技してたのに。あーあー、バラしちゃったぁ。いっけないんだー。」


フェリドはそう言って楽しそうに私を見た。
クローリーさんはと言うと私を見て焦った顔をする。


「そ、そうなの?Aちゃん。」


「まぁ、そうですね。」


「…なんかごめん。」


まぁもうここまでバレたら隠す気にもならないからいいんだけどね。
別にこの人達が言いふらすわけでもないし。


「Aどうする?どうする?クローリー君のことやっぱり生きたまま土に埋めた方が良くない?」


「お前が埋まってろ。」


「えー。」


そんな会話をホーン様とチェス様は目をまん丸にして眺めていた。


「全く。」


そう呟いてまた一つチョコレートを口に放り込んだ。

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ユーリ(プロフ) - ゆゆ助さん» 大好きと言っていただけて嬉しいですっ。ありがとうございます! (2019年3月21日 0時) (レス) id: ec0c133e4a (このIDを非表示/違反報告)
ユーリ(プロフ) - InaNyanさん» 頑張ってると思うと言っていただけて嬉しいですっ。今後もよろしくお願いします! (2019年3月21日 0時) (レス) id: ec0c133e4a (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ助 - いろいろ口だしてしまってすみません。この作品大好きです、更新頑張ってください! (2019年3月20日 22時) (レス) id: 79e1c2e2f0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ助 - InaNyanさん» ほんとにそれなです。ちょっと注文が多すぎるんじゃないですかね…?そんな言うんなら自分で書いた方がいいと思います。ユーリさんもあーしてこーしてって他人が細かく決めたものを書いていてもつまらないと思いますけど…。 (2019年3月20日 22時) (レス) id: 79e1c2e2f0 (このIDを非表示/違反報告)
InaNyan(プロフ) - 夏季さん» これは私の勝手な意見ですが、作者様は作者様なりに頑張ってると思うのですが…。こんな部外者がすみません。 (2019年1月29日 20時) (レス) id: 248aef0291 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユーリ | 作成日時:2018年12月7日 2時

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