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第32話 ページ35

クローリー君からお詫びのお菓子をもらって目をキラキラさせているAを見て可愛いと思う。


けど何故だろう。
少しムカつく。


「ほらA、朝ごはん食べに行くんでしょ?」


「ん。フェリドはクローリー様とお話しするの?」


お話しって…。
“ お ”って付けるの可愛いなぁ。


なんて思ってる僕は相変わらず重症だ。


クローリー君はというとAを色んな意味で気に入ったのか、彼女に対して微笑んで言った。


「フェリド君みたいにクローリーでいいよAちゃん。呼びにくいでしょ?」


「いや、でも…失礼ですし。」


「僕と初めて会った時、A僕のことクソフェリド様って言ってたけどね。」


「ははっ。そうなの?面白いなあAちゃん。」


あーあ。
クローリー君は完全にAを気に入ってしまった。
なんか嫌だなぁ。


彼女の良さを周りに知って欲しいとは思うけど、でもやはり僕だけのものにしたい。

矛盾した自分の思考に呆れてしまう。


「じゃ、じゃあ。クローリー………さん。」


Aは困ったように少しだけ笑ってクローリー君を見上げている。


「クローリーさんね。まあそれでもいいけど。」


彼も満足したように笑っていた。


あー、イライラする。


僕はAをグイッと引き寄せて後ろから軽く抱き寄せた。
彼女の頭に顎を乗せると不機嫌そうな声が聞こえる。


「なに?鬱陶しいから離れて。」


「え?嬉しいの間違いじゃなくて?」


「はぁ?!頭湧いてんじゃないの?!」


プンプンと怒ってAはそう言った。


彼女の顔は僕から見えないけどクローリー君はAを見て少しだけ驚いていた。

多分彼女が叫んだことに対してびっくりしたんだろう。
そんな子には見えないしね。


「離せ。お腹すいた。」


「はいはいご飯ね。行ってらっしゃい。」


笑ってそう言うとAはチラッとこちらを見てすぐにスタスタと歩いて行ってしまった。


「…フェリド君、随分とあの子にご執心のようで。」


「だって可愛いし面白いでしょ〜?でもクローリー君にはあげないよ?」


「それは残念。」


彼はそう言って残念そうに肩をすくめた。

クローリー君はあまり人間に対して馴れ馴れしくしないがAにはあんな態度を取っていた。

恐らく本当に気に入ったからだろう。


やっぱり、ムカつくなぁ。


「まあでも君らは仲良いみたいだから、Aちゃんは僕のとこには来ないだろうね。」


「仲良さそうに見えるの?僕すごい無下に扱われるけど。」


「ははっ。彼女の照れ隠しだよ。」


クローリー君の言う通りだといいんだけどなぁ。

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ユーリ(プロフ) - ゆゆ助さん» 大好きと言っていただけて嬉しいですっ。ありがとうございます! (2019年3月21日 0時) (レス) id: ec0c133e4a (このIDを非表示/違反報告)
ユーリ(プロフ) - InaNyanさん» 頑張ってると思うと言っていただけて嬉しいですっ。今後もよろしくお願いします! (2019年3月21日 0時) (レス) id: ec0c133e4a (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ助 - いろいろ口だしてしまってすみません。この作品大好きです、更新頑張ってください! (2019年3月20日 22時) (レス) id: 79e1c2e2f0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ助 - InaNyanさん» ほんとにそれなです。ちょっと注文が多すぎるんじゃないですかね…?そんな言うんなら自分で書いた方がいいと思います。ユーリさんもあーしてこーしてって他人が細かく決めたものを書いていてもつまらないと思いますけど…。 (2019年3月20日 22時) (レス) id: 79e1c2e2f0 (このIDを非表示/違反報告)
InaNyan(プロフ) - 夏季さん» これは私の勝手な意見ですが、作者様は作者様なりに頑張ってると思うのですが…。こんな部外者がすみません。 (2019年1月29日 20時) (レス) id: 248aef0291 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユーリ | 作成日時:2018年12月7日 2時

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