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第15話 ページ17

「死ねええええ!!」


そう叫んで一気に優一郎がルカル・ウェスカーに斬りかかった。


しかし、簡単に防がれてしまう。


背後からシノアも攻撃するが素手で掴まれてしまった。
このままでは鳴海の攻撃が彼女に当たってしまう。


「シノア!」


急いで駆けつけそれを防ぐ。


と思ったら、背後に気配を感じた。
急いで振り返ると、ルカル・ウェスカーが私を見下ろしていた。


「ふむ、君もなかなか強そうだ。」


勢いよく降りてきた剣を防ぐが、あまりの強さに後ろへはじかれてしまう。


「くっ!」


だが、こちらにしか目をやってない吸血鬼は背中をあけてしまっている。

鳴海の班がその隙をつき一気にヤツを拘束した。




その後、君月の挑発の甲斐あってかルカル・ウェスカーを倒すことが出来た。






「グレン中佐、まだかな?」


私たちは任務を終えて集合場所で待機していた。


すでに相原あい子の班とも合流し、あとはグレン中佐達を待つのみだ。


「お?グレン達も戻ったぞ。」


優一郎がそう言ったので見ると、そこにはボロボロになったグレン中佐達がいた。


あれ絶対見栄張って人数絞りすぎたやつだ。
ちゃんと人員そろえて行けばいいのに。



「他の部隊は?」


「まだ戻ってません。」


その言葉を聞いてグレン中佐は少し考えたあと、こう言った。


「…そうか。だが、他の部隊が戻る前に次の任務を始める。さっき報告があった。」


なんの任務なんだろ。




“クローリー・ユースフォードを潰す”




その言葉を聞いた瞬間、頭の中が真っ白になった。


「え…。」


「どした?A。」


私の様子を見て優一郎は不思議そうに首を傾げた。


「い、いや。なんでもない。」


どうしよう。
クローリーが何位始祖なのかは知らないけど行ったら私も彼を殺さなきゃならない。


でも、会いに行きたい。


情報によると人質を20人とって名古屋市役所にいるらしい。


その人質を解放するべく、私達は名古屋市役所へ向かった。





ねぇ、クローリー。


今から会いに行くよ。


私のことをAと思ってくれなくても構わない。


ただただ、私はあなたに伝えたい。



「待っててね。」


私の、大好きな人。

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ユーリ(プロフ) - 宙ブラリンさん» 前作から読んでいただけるなんて!!ありがとうございます!コメントせずすみません!イベント参加させていただきました! (2019年12月30日 18時) (レス) id: 0114b7eb58 (このIDを非表示/違反報告)
宙ブラリン - 前作から読みました!切なく、それでいて甘いそんなお話ですね。とても面白かったです!イベントに参加していただきありがとうございました(*^-^*)次のお話も楽しみしています! (2019年12月30日 14時) (レス) id: 15f9c254a1 (このIDを非表示/違反報告)
ユーリ(プロフ) - マリさん» 楽しんでいただけて良かったです!応援ありがとうございます!! (2019年9月15日 19時) (レス) id: cb16296158 (このIDを非表示/違反報告)
マリ(プロフ) - 最初から読ませていただきました!とっても面白かったです!次回作も頑張って下さい! (2019年9月15日 19時) (レス) id: 827ab458fd (このIDを非表示/違反報告)
ユーリ(プロフ) - なぎさん» なんて嬉しいコメント…!ありがとうございます! (2019年6月11日 19時) (レス) id: 58c08e5576 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユーリ | 作成日時:2018年2月20日 20時

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