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第18話 ページ21

その知らせを聞いた時、私の口元はずっと笑みをこぼしたままだった。


“超大型巨人出現、壁が破壊された”


すでに超大型巨人出現時の作戦は決行しているそうだ。

「ふふっ。次はどうなるのかなぁ。」



駐屯兵団指揮の元、住民の避難を完了させなければならない。


エルヴィン団長やリヴァイ兵長は壁外調査中。
何かあればピクシス司令に聞けと言っていたけど、


「そのピクシス司令はまさかの王様のところ。まったく、はやく帰って来てよね〜。」


ブツブツ文句を言いながら私も本部でこれからの作戦を聞いていた。


前衛部、中衛部、後衛部に分かれるらしい。
エレン達訓練兵は中衛部みたいだ。ミカサは特別に後衛部みたいだけど。


「あの、私どうしたらいい?今回は壁外調査お留守番って言われちゃったから。」


そう聞くと、キッツ・ヴェールマンという男は軽く叫ぶようにして言った。


「お、お前には!中衛部に行ってもらう!そこで訓練兵達の班と合流し、任務に務めよ!」


うるさっ。
そんな大きい声で言わなくても聞こえるし。どんだけビビってるのこの人間。


子鹿め。


「…了解しました。」


ま、訓練兵達と合流なんてしないけど。
私だったら別に1人でも死ぬことはないし。というか死ねないし。



所々からブツブツと弱音を吐いている人間が見られる。


「いやだ。」とか「死にたくない。」だとか、ふざけてるの?


死ぬ覚悟がないなら兵士になんかならなければよかったのに。


それに、

「人間には死があるんだから、まだマシじゃない。」


もう、私には無くなったものだ。

だから、ただ退屈しないことだけを考えて生きる。

今がその退屈しない嬉しい時。


家の屋根に上がり、遠くから歩いてくる巨人を眺める。

この距離からでも聞こえる。人間達の叫ぶ声が。


今になると、こんな経験をするなんて思ってもみなかった。

なんて、楽しいんだろう。

2本の刃を引き抜き、ペロリと舌舐めずりをする。




「さぁ、始めましょうか。



_____________最高の殺し合いを。」

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ユーリ(プロフ) - シュビィさん» 2度もコメントありがとうございます!とっても嬉しいです!! (2018年3月24日 15時) (レス) id: c26a4cf818 (このIDを非表示/違反報告)
シュビィ - 今回も良かったです!この続きがすごくきになります!!! (2018年3月24日 15時) (レス) id: 15eeb3cf2b (このIDを非表示/違反報告)
ユーリ(プロフ) - 暇人さん» 好きと言っていただけて嬉しいです!ありがとうございます! (2018年3月22日 16時) (レス) id: d3fcfe1e08 (このIDを非表示/違反報告)
暇人 - 続きが気になる! この作品とても好きです! (2018年3月22日 16時) (レス) id: 3e9479faaa (このIDを非表示/違反報告)
ユーリ(プロフ) - シュビィさん» 褒めていただきありがとうございます!更新頑張ります! (2018年3月19日 21時) (レス) id: c26a4cf818 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユーリ | 作成日時:2018年1月7日 2時

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