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第12話 ページ14

え、どこから来たかって。
もしかして怪しまれてる?人間じゃないことがバレた?

「どこから来たって言われても。質問の意味が…」

「ああ、すまない。どこ出身なのかってことだよ。シガンシナ区かい?それともトロスト区?」

なんだ、そうゆうことか。
てっきりこの世界の人間じゃないことがバレたのかと思った。

さて、どうゆう設定にしようか。

「えっと、私記憶がなくて。覚えてることは少ないんです。気づいたらふらふらと街をさまよってました。」

そう言うとエルヴィン団長は驚いたあと少し悲しそうな顔をした。

「そうか、それは気の毒だ。上に報告をしようと思って君のことを調べたんだけど、何も出てこなかったから。すまないね。」

だから私の出身を聞いたのか。そりゃ調べても出てこないよ。

「思い出せるといいね。昔のこと。」

「え?なぜですか?私は別に昔のこと思い出さなくてもいいと思ってますよ。そんなもの必要ありません。エルヴィン団長は変なことを言うんですね。」

私は何かおかしなことを言っているだろうか。
彼はまた驚いた顔をして私を見る。

「もし大切な家族や友人のことを忘れていたら悲しいだろう?」

家族?友人?
私にそんなものはなかった。必要なかった。
いたとしても、もう忘れている。
顔も名前も思い出せない。

「少なくとも私は、悲しいなんて感じませんよ?だって、時間が解決してくれますから。どーせそんなものいたとしてもいつかは忘れますよ。」

ニコッと笑って私はそう言った。

笑った私とは反対に、エルヴィン団長は私に不審そうな目を向ける。

「君は一体…。」

あ、そろそろ部屋に戻ろう。さっきから後ろの方でリヴァイ兵長が盗み聞きしてるし。

また怒られたらやだもんね〜。

「じゃあエルヴィン団長、失礼します。」

そう言い残して私は部屋へ戻った。


「喉乾いたなぁ〜。早く飲みたいなぁ〜。」

ここに来た時の服に着替え、今は山の中を移動している。
喉を潤しに来たのだ。

「あ、若そうな男はっけーん。」

1人で狩りをしている男の前にスタッと着地する。男は慌てて私に銃を構えた。
そんなもの意味ないのに。


一瞬にして男は朽ち果てた。

「はぁ、美味しかった。」


男の死体を見て、さっきエルヴィン団長に言われたことを思い出した。

「なにが悲しいんだろうねぇ。きっと100年も経てば顔なんて思い出せなくなるのに。」

私の家族はフェリド様が皆殺しにした。
けど、今は別に怒りも悲しみも感じない。



だって、もうどうでもいいんだもん。

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ユーリ(プロフ) - シュビィさん» 2度もコメントありがとうございます!とっても嬉しいです!! (2018年3月24日 15時) (レス) id: c26a4cf818 (このIDを非表示/違反報告)
シュビィ - 今回も良かったです!この続きがすごくきになります!!! (2018年3月24日 15時) (レス) id: 15eeb3cf2b (このIDを非表示/違反報告)
ユーリ(プロフ) - 暇人さん» 好きと言っていただけて嬉しいです!ありがとうございます! (2018年3月22日 16時) (レス) id: d3fcfe1e08 (このIDを非表示/違反報告)
暇人 - 続きが気になる! この作品とても好きです! (2018年3月22日 16時) (レス) id: 3e9479faaa (このIDを非表示/違反報告)
ユーリ(プロフ) - シュビィさん» 褒めていただきありがとうございます!更新頑張ります! (2018年3月19日 21時) (レス) id: c26a4cf818 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユーリ | 作成日時:2018年1月7日 2時

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