第11話 ページ13
兵長はコップに水を入れて渡してくれた。
「あ、ありがとうございます。」
…飲めない。
「ペトラはあんなに息切らしてるのにお前はなぜ普通なんだ？A。」
「す、すきなんで！走るの！得意だしっ。」
「…そうか。」
なんとか誤魔化せたぁっ。
んー、人間らしくするのって難し。
_____________________________________
「終わったぁっ。」
もう夕方。今日はいろんなことをさせられた。
明日もずっと同じことするのかなぁ。
「お疲れA。疲れただろ。リヴァイ兵長は新しく入ってきた奴にも厳しいからなぁ。」
「グンタさん。あの、新兵？ってゆうのは今入ってないんですか？」
もしかしたらエレン達いるかなって思ったのに。
「あぁ、兵団に入るには3年間訓練しないといけないんだ。お前は特別だよ。」
たったの3年か。なら訓練兵として訓練するのも面白かったかもなぁ。
「Aー！グンター！もう夕飯よ！兵長達待ってるから早くきてー！」
ペトラにそう呼ばれ、私達は建物の中へ移動した。
「さっ！お腹すいたでしょA、遠慮せず食べてね。」
「・・・。」
どうしよう。
「A、食べねぇのか？せっかく用意してやったのに。」
「食べないと体がもたないぞ？」
「あ、あの。私今日ずっとお腹痛くて、それで、あんまりご飯入れたくないなぁみたいな。」
「体調が悪いなら逆に食べないと。」
しつこいなぁ。食べなくていいんだって〜。
「あ、じゃあ後で自分の部屋でゆっくり食べます。すみません。」
「体調が悪いなら仕方ない。」
なんとかしのげたぁ。
「じゃあ私は先に失礼します。」
ご飯食べる必要もないし、ここにいても意味ない。
「思ったより大変。」
素直な感想だった。別に疲れるわけではないがすることが難しい。
…ん？誰だろう。誰かが近づいてくる気配がする。前の方からか。
「あ、」
「おや、Aじゃないか。初めての訓練はどうだった？」
「エルヴィン団長。そうですね、少し疲れました。」
調査兵団トップのエルヴィン団長。この人間は頭が良く、勝つためならどんな手段も選ばないと噂を聞いた。
私がボロを出したらすぐ気づきそうだから要注意だ。
「そうか。リヴァイの下は大変だろうが頑張ってくれ。ところで、質問なんだけど。」
なんだろう。
私何かやらかしたっけ？
「君は一体どこからきたんだい？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 305人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「トリップ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユーリ(プロフ) - シュビィさん» 2度もコメントありがとうございます！とっても嬉しいです！！ (2018年3月24日 15時) (
レス) id: c26a4cf818 (このIDを非表示/違反報告)
シュビィ - 今回も良かったです！この続きがすごくきになります！！！ (2018年3月24日 15時) (レス) id: 15eeb3cf2b (このIDを非表示/違反報告)
ユーリ(プロフ) - 暇人さん» 好きと言っていただけて嬉しいです！ありがとうございます！ (2018年3月22日 16時) (レス) id: d3fcfe1e08 (このIDを非表示/違反報告)
暇人 - 続きが気になる！ この作品とても好きです！ (2018年3月22日 16時) (レス) id: 3e9479faaa (このIDを非表示/違反報告)
ユーリ(プロフ) - シュビィさん» 褒めていただきありがとうございます！更新頑張ります！ (2018年3月19日 21時) (レス) id: c26a4cf818 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ユーリ | 作成日時：2018年1月7日 2時
