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第十話 ページ12

「……敦くん。世の中には悪い人たちが山程居るけれど、その人達に何をされても、その人達と何があっても希望を捨てちゃいけないよ」


「……はい」


「今がどんなに辛くても、そこはきっと君の人生において一番辛い時なんだ。いつかは必ず報われる。……そう、希望を信じることが何より大切なんだ」


「希望……」


ぼうっとした頭で、僕はテーブルに突っ伏したままぼんやりとお兄さんの言葉を聞いていた。



頭が何も考えられなくなっていた。お兄さんの言葉の一つ一つが、まるで薬のように僕の脳を蒸す。



(……なんだろう。すごく、すごく……ねむたい……)



意識がふわふわとしていた。



(……あれ)


なんだか体の調子が可笑しいような……。



呂律が回らない。


何も考えられない。


瞼が重い。



手が、足が、な にも うごか、ない。





────────心地いい。







眠っちゃダメ




眠ってはいけない。




瞼を閉じたら、きっと戻れない。




頭の中で本能が警鐘を鳴らしているのが分かる。







────でも、このまま寝てしまうのは、凄く……凄く凄く気持ちの良い事のような気がする。





「おに……さん、なに、を……」





辛うじて残っていた理性が唸りを上げる。


消えかかる意識の中、目の前のお兄さんは、ゆっくりと口角を上げた。







「──────やっと手に入れた。

かわいいかわいい、僕の弟、敦……」

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千代@安定くん愛してる(プロフ) - 凍り姫さん» ありがとうございます!本日ひさびさに更新することが出来ました。更新が遅くて本当に申し訳ないです… (2019年9月8日 20時) (レス) id: 06cd9985f5 (このIDを非表示/違反報告)
凍り姫 - 続きが楽しみです!頑張ってください!! (2019年1月12日 2時) (レス) id: 7ecdf95431 (このIDを非表示/違反報告)
千代@安定くん愛してる(プロフ) - 姫女さん» コメントありがとうございます。更新遅れて申し訳ないです!そして不覚にも笑ってしまいましたw (2018年12月23日 23時) (レス) id: 8c6514bcbc (このIDを非表示/違反報告)
姫女 - おい、其処のお兄さん場所変われ (2018年8月16日 1時) (携帯から) (レス) id: 8d2132b5e1 (このIDを非表示/違反報告)
千代@安定くん愛してる(プロフ) - カラナ(月華)さん» ありがとうございます!忙しくてほんっっとうに更新遅いですが、がんばっています!コメントありがとうございます!! (2018年8月2日 0時) (レス) id: 8b4fc0089f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:果汁入りラムネミックス | 作者ホームページ:   
作成日時:2018年3月13日 13時

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