episode11 たとえ。 ページ12
錆兎side
”私にも稽古をつけて”
そう彼女は言った。
真っすぐな眼差しだった。
錆兎「・・覚悟はできているようだな」
加恋「えぇ。覚悟の上です。お願いです。今の私は何も身に着けていない。さっきの錆兎の言葉で目が覚めました。…このままではまた大切な人を失ってしまう…。強くなりたいんです。
たとえ血を吐くような鍛錬でも
たとえ手足が折れようとも、私は貫き通します」
少女の真っすぐな言葉に心を動かされた。
錆兎「女だからって手加減はしないぞ」
加恋「・・・!はいっ!!」
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神崎加恋side
私と錆兎がひとしきり会話をした後、「後は任せたぞ」と、錆兎は言った。
その視線の先に目をやると、とても可愛らしい女の子がいた。
加恋「こんにちは。私は加恋。貴方は?」
真菰「こんにちは。真菰だよ。よろしく」
可愛らしい容姿に可愛らしい声。
この子は一体何なんだろう。
加恋「一つ聞きたいことがあるんだけど、真菰は錆兎の知り合いなの?」
真菰「う〜ん…難しいなぁ。私たちはね、鱗滝さんの弟子なんだ。」
加恋「あ。それでか。どこから来たの?」
真菰「私たち鱗滝さんが大好きなんだ。」
(は・・はぐらかされた。…まぁいいや。)
加恋「…真菰も私に稽古をつけてもらえる?」
強くなりたい一心で私は言った。
真菰「…うん!いいよ!」
ニコッと笑い、承諾してくれた。
まるで周りに花が咲いたような笑みだった。
真菰「じゃあ、”素振り”してみて」
言われたとおりに素振りをする。
加恋「こ・・・こう?」
真菰「加恋は無駄な動きが多いね。まずは___」
真菰は私に細かな動きを教えてくれた。
無駄な動きが多いことや、姿勢が悪いことも。
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炭治郎が目覚め、丁度真菰が全集中の呼吸について教えてくれていた。
真子「全集中の呼吸はね、体中の血の巡りと心臓の鼓動を速くするの。そしたらすごく体温が上がって人間のまま鬼のように強くなれるの。
とにかく灰を大きくすること。血の中にたくさんたくさん空気を取り込んで、血が吃驚した時骨と筋肉が慌てて熱くなって強くなる。」
(よ・・よくわからない。)
きっと炭治郎も同じことを思っているだろう。
炭治郎「どうやったらできるのかな」
真菰「死ぬほど鍛える。結局それ以外できることないと思うよ」
彼女は微笑んで言った。
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名無しになりたいフリー好き(プロフ) - さくらもちさん» 更新ありがとうございます!今ふと思ったのですが、英語は文の最初を大文字にするのでは?「it was good to see you.」が『It was good to see you.』になると思います!故意的なものであればスミマセン! (2019年11月17日 10時) (レス) id: 58278cc77e (このIDを非表示/違反報告)
さくらもち(プロフ) - 名無しになりたいフリー好きさん» 有難うございます!!応援に答えられるよう精一杯頑張ります! (2019年10月3日 16時) (レス) id: d4782954b2 (このIDを非表示/違反報告)
名無しになりたいフリー好き(プロフ) - 新作ありがとうございます&おめでとうございます!頑張ってください! (2019年10月2日 6時) (レス) id: 58278cc77e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくらもち | 作成日時:2019年9月28日 13時