鬼殺隊・雪柱の彼女と。【冨岡義勇】

episode２２　最悪の”事態” ページ26

古城小雪

・・・最悪だ。



・・・・本当に最悪だ。





今日は私と江美ちゃん、そして義勇のメンバーで任務を遂行することになってしまった。





でも、おかしいんだよな。


お館様から指示が出されていない。


しかも、江美ちゃんから告げられた。


どうせ見せつけられるんだろうな。


二人の相性を。


そのために呼ばれたんだろうな。


だって柱3人とか明らかに強い鬼でしょ？

そんな強敵だったらお館様から直接言われるはず。


・・・・まぁどうでもいいけど。


小桜「ねぇねぇ冨岡さん！」

冨岡「・・・・・・なんだ」

小桜「ふふ、なんでもないですよ〜！ただ呼んでみたかっただけです〜」


この有様である。

・・馬鹿馬鹿しい。





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ポロポロ落ちてくるこの涙の意味はなんだろう。

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止まれ。

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止まれ止まれ止まれ止まれ止まれ！！



そう願ってもこの涙は止まってはくれなかった。



もう何とも思ってないはずだった。


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なのに。

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ふと視線を感じ、その視線がする方向へ顔を上げてみたら


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義勇と目が合ってしまった。


冨岡「・・・・小雪・・？」


私の名前を言ってくる義勇。

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やめてよ。


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もう名前を呼ばないでよ。



かかわらないでよ。


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辛いじゃない。


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ねぇ・・・止めてよ・・・・


私はそこに居てもたってもいられず、その場から離れてしまった。


・・・これでいいんだ。

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振り返るものか。


なんど貴方が私の名前を呼んだって。


振り返るものか。
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冨岡「小桜・・・・お前その姿・・・・」


この次に義勇が言った言葉が、私を振り返させた。

冨岡「・・・・”上弦の鬼”か・・？」



古城「・・・・え」


思わず振り返ってしまった。


そこで目の当りにしたのは＿＿＿＿＿＿＿＿

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義勇を喰おうとしている江美ちゃんの姿だった。

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