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中島side
伊野ちゃんから伝えられる、不知火が出所するという話し。
.......あぁ、俺のところに来るのだろう。
今度こそ、俺を.......。
無意識に俺はあの蛇のような顔を思い出していた。
そして、伊野ちゃんの最期の言葉は俺と大ちゃんにだけ向けられた、限定的な言葉。
そして、何故か恐怖を感じさせる笑い。
俺の体は思わず強ばった。
ふと、顔を上げれば大ちゃんと伊野ちゃんの瞳が交差していて、
異様な空気が流れている。
2人からはただならぬオーラが出ていた。
弱い俺がふれたら間違いなく、怪我をするであろうオーラ。
普通じゃなかった。
でも、目を離すことが出来ない。
俺もまた、伊野ちゃんを見つめる。
.......大ちゃんには何があったのだろう。
でも、そんな事はどうでもいい。
伊野ちゃんは何故俺のことを知っているのだろう。
誰にも言ってないし、バレないようにもしたつもりだ。
なのに何故?
あなたは、俺の何を知っているのですか?
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いのみー(プロフ) - 前回にひき続き面白かったです!伊野ちゃんの謎、すごく気になります!続きも頑張ってください! (2016年7月31日 19時) (レス) id: 0213609aba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リカユ | 作成日時:2016年7月3日 14時