未来に繋ぐこのココロを守れるよ 5 (ページ26)

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このへんでは有名な噂で、この倉庫は昔、拳銃の密製造をしていると言われていた。

昔はド田舎だったこの町。

今ではこんなに発展して。

バレる可能性が大きくなったからここはなくなったのだろう。

そんな、怪しい倉庫に近づいたものは誰ひとりいなかった。

そんなん、ただの噂だろって笑っていた俺も。

でも、その噂は本当だったみたいで。

現にここに拳銃が落ちている。

その事にあいつは気がついてない。

俺はそっと拳銃を手に取る。

そして、静かに手にかける。

ドラマで見たような動きを自分が実際にやっている。

そして、俺はそのまま不知火を撃った。

全てがスローモーションに見えた。

投げ出された弾。

弾け散る、鮮やかな血。

倒れていく不知火。

もう、何年も使われていない拳銃。

しかも、密製造。

ちゃんと、動いてくれるか分からないのに、どうやらそれはきちんと動いてくれたようで。

安心する俺と恐怖で怯える俺。

その時、たまたま近くを見回りしてた警察官が拳銃の音を聞いたらしく、中に入ってきた。

そこから、光のようなスピードで物事が進んでいった。